最近ストラヴィンスキーにハマってる私には気になる1枚
①パストラール(ヴァイオリンと4本の木管のための)
②「妖精の口づけ」~バラード
③イタリア組曲(全6曲)
④ディヴェルティメント
⑤「ミューズを率いるアポロン」~アポロンのヴァリアシオン
⑥ヴァイオリン協奏曲ニ長調
⑦無伴奏ヴァイオリンのためのエレジー
⑧タンゴ(ドゥシュキン編曲)
イリア・グリンゴルツ(ヴァイオリン)、ペーテル・ラウル(ピアノ)②-④⑧、
ディーマ・スロボデニュク(指揮)ガリシア交響楽団①⑤⑥
録音:2016年2月/ポットン・ホール(サフォーク、イギリス)②-④⑧、
2017年4月/コルーニャ歌劇場(スペイン)①⑤⑥
★SACDハイブリッド盤。グリンゴルツによるストラヴィンスキーのヴァイオリン・アルバム第2弾。第1弾(BIS SA 2245)はストラヴィンスキーのオリジナルおよび彼自身の編曲を集めていましたが、第2弾はオーケストラを伴うものや、バレエ音楽からドゥシュキンと共作した「ディヴェルティメント」や「イタリア組曲」、ドゥシュキン編曲による「タンゴ」も収められた、まさに完全版。「ディヴェルティメント」はチャイコフスキー、「イタリア組曲」は伝ペルゴレージが原作ゆえ、旋律的な魅力にも不足はありません。
★ストラヴィンスキーは弦楽器を「あまりに人声を連想させる」として好まず、つややかに歌う要素を極力排除した独特の音世界を作っています。グリンゴルツの技巧でストラヴィンスキーが思い描いた音響を再現してくれます(キングインターナショナル)
。
シュポーアは私勉強不足で初めて知る作曲家ですが、大変興味深い。
①ソナタ ニ長調Op.113
②ソナタ ト長調Op.115
③ソナタ ニ長調Op.114
チェチーリア・ベルナルディーニ(ヴァイオリン;1743年カミッリ製作)、
長澤真澄(ハープ;1815年ナーデルマン製作)
録音:2016年10月/ヴォウト・プロテスタント教会。スヒップライデン(オランダ)
★ルイ・シュポーア(1784-1859)は、ヴァイオリンの名手であったことから協奏曲をはじめとする多数のヴァイオリン作品があります。また愛妻がハープ奏者だったため、彼女と共演するためにハープとヴァイオリンのための二重奏曲も作りました。それらのハープは伴奏でなく、しばしば主役として扱われています。ここではそのなかでも特に重要な3篇を収録。どれも美しいですが、ソナタ ニ長調Op.114の第2楽章はモーツァルトの「魔笛」によるポプリとなっていて、良く知られたメロディが次々と現れます。
★ヴァイオリンもハープのオリジナル・ピリオド楽器を使用。ハープを愛したマリー・アントワネットお抱えのナーデルマン製作による1815年のシングル・アクション・ハープを用いています。演奏しているのは何と長澤真澄。かつて多くのアルバムを国内リリースしていましたが、BIS初登場となります。温かな人柄が表れるような癒しのひとときを味あわせてくれます
BISは紹介が追いつかないくらいリリースが多いです