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SACDに特化した偏屈ブログ

ストラヴィンスキー:『ペトルーシュカ』『かるた遊び』 ワレリー・ゲルギエフ&マリインスキー歌劇場管弦楽団

Petrushka/Jeu De.. -Sacd-

Petrouchka, Jeu de Cartes : Valery Gergiev / Mariinsky Orchestra

随分前にリリース情報があったのですが、何故かリリースが延び、一旦は消えていたのですが、無事発売予定に再登場。個人的に楽しみにしていたので嬉しいです

 
ゲルギエフ&マリインスキー劇場管弦楽団によるストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」。SACDハイブリッド盤がついに登場となります。
ゲルギエフマリインスキー劇場管はストラヴィンスキーの三大バレエを来日公演でも披露しているため、いかにもディスクが存在していそうですが、「春の祭典」と「火の鳥」は前世紀の録音、「ペトルーシュカ」はワールド・オーケストラ・フォー・ピースとのものしかありません。
手兵マリインスキー劇場管との演奏がようやくカタログに載ることとなりました。「ペトルーシュカ」はパリで初演されたこともあり、ロトをはじめとする純フランス風な演奏も魅力的ですが、ゲルギエフはあくまでロシア音楽として、しかもオリジナル1911年版にこだわりを示しています。その成果は十二分に発揮されていて、若きストラヴィンスキーのエネルギーに満ちた煌めく音響と骨太な音楽世界が広がります。4管編成の大オーケストラも素晴らしい統率力で突進させます。ひさびさの豪快な「ペトルーシュカ」と申せましょう。また、後半のおどろおどろしい表現も神業です。
カップリングは「かるた遊び」。1937年、ストラヴィンスキー新古典派時代の作ですが、ゲルギエフの聴かせ所のツボを押えた解釈で楽しさ満点。乾いた新古典主義という先入観とは大違いの、ペトルーシュカなどと遠くない味わいを感じることができます。
(キングインターナショナル)
 
ストラヴィンスキー
(1)バレエ音楽ペトルーシュカ」(オリジナル1911年版)
(2)バレエ音楽「かるた遊び」
【演奏】
ワレリー・ゲルギエフ(指揮)
マリインスキー劇場管弦楽団
【録音】
2014年1月14日(1)、12月26, 29, 31日(2)/マリインスキー・コンサート・ホール

SACD Hybrid版盤
マルチ・チャンネル

ワレリー・ゲルギエフSACD HYBRID:タワーレコード