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SACDに特化した偏屈ブログ

映画監督ベルイマン生誕100年記念。 映画『秋のソナタ』に基づく歌劇をリリース! オッターがシャルロッテ役で出演!

Hostsonaten

ファーゲルルンド:歌劇『秋のソナタ』全曲(2014-16)

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シベリウス:「交響詩と歌曲集」(タワーレコードではCD表記ですが、SACD HYBRIDです)Amazon タワーレコード
 
SACDハイブリッド盤。スウェーデンの映画監督ベルイマン[1918-2007]の生誕100年を記念する2018年、ローランド・ペンティネンの『イングマール・ベルイマン監督作品の音楽』につづくアルバムが、BISレーベルからリリースされます。フィンランド国立歌劇場の委嘱で制作された歌劇『秋のソナタ』。イングリッド・バーグマンとリヴ・ウルマンが主演したベルイマンの1978年の映画『秋のソナタ(Hostsonaten)』に基づきフィンランドの作家グニッラ・ヘンミング[1955-]がスウェーデン語の台本を執筆、フィンランドのセバスチャン・ファーゲルルンド[1972-]が作曲した作品です。

「秋。牧師館に住むエヴァと夫ヴィクトルは、彼女の母シャルロッテの訪問を心待ちにしている。シャルロッテはコンサート・ピアニストとして忙しく、7年の間、娘たちと会っていない。エヴァとヴィクトルは3歳の息子エーリクを水の事故で亡くし、シャルロッテもパートナーのレオナルドに先立たれている。シャルロッテが牧師館に着くと、障害をかかえ、彼女が施設に入れたはずのヘレナをエヴァが引き取っていた。母と娘の間の緊張が次第に高まっていく・・・」。

ヘンミングとファーゲルルンドは、このストーリーを序曲、第1景「牧師館で」から第13景「ヘレナの部屋の外で」までの第1幕、第14景「ヘレナの部屋の外で」から第19景「エピローグ」の第2幕に構成。牧師館の「現在」の中に「コンサートホールで」(第3景)「シャルロッテと聴衆」(第5景)、「シャルロッテエヴァと聴衆」(第7景)、「墓地で」(第9景)、口のきけないヘレナが突然、語り始める場面(第17景)と、異なる時と時間の出来事が多層的に組みこまれ、ベルイマンが「現実」の中で描いた相克が、現実と空想を極限まで広げたステージに表現されます。作曲者ファーゲルルンドの音楽は「豊かな響き、速い動き、多面的でありながらモダニズムの厳格さを嫌う」スタイルが特徴として指摘されています。 『秋のソナタ』は、第2次ロシア・スウェーデン戦争(1808~09)に題材を採った『デーベルン』に次ぐ彼のオペラ第2作です。初演は、2017年9月8日、フィンランド国立歌劇場。注目はシャルロッテをメゾ・ソプラノのアンネ・ゾフィー・フォン・オッター[1955-]が歌っております。また『フィデリオ』のタイトルロールでメトロポリタン歌劇場にデビューしたソプラノのエリカ・スンネゴード[1966-]がエヴァを歌っています。指揮者のヨン・ストゥールゴールズ[1963-]は、2015年までヘルシンキ・フィルハーモニックの首席指揮者を務め、現代音楽を主なレパートリーに欧米のオーケストラを指揮しています。 このアルバムは、フィンランド国立歌劇場で初演に続いて行われた3回の公演をライヴ収録して制作されました。(輸入元情報)

【収録情報】
● ファーゲルルンド:歌劇『秋のソナタ』全曲(2014-16)
アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(メゾ・ソプラノ/シャルロッテ) エリカ・スンネゴード(ソプラノ/エヴァ) トンミ・ハカラ(バリトン/ヴィクトル) ヘレナ・ユントゥネン(ソプラノ/ヘレナ) ニコラス・ソーデルルンド(バス/レオナルド) フィンランド国立歌劇場合唱団 フィンランド国立歌劇場管弦楽団 ヨン・ストゥールゴールズ(指揮)
録音時期:2017年9月19,23,30日 録音場所:ヘルシンキフィンランド国立歌劇場 録音方式:ステレオ(DSD/ライヴ) SACD Hybrid

セバスチャン・ファーゲルルンドSACD HYBRID:タワーレコード