VIVA!SACD

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SACDに特化した偏屈ブログ

StereoSound社からSACD化ラッシュ ポップ、ジャズ、クラシック

尾崎亜美のアルバムSACD化が進行中のステレオサウンド社ですが、それに加えて以下のタイトルが発売されます。
ステレオサウンド社のソフトはステレオサウンド独占販売です。一般CD店では購入出来ません。
ステレオサウンドオンライン、もしくは取り扱いオーディオ店にてお買い求め下さい。また、売り切れ御免の再プレス無しなので、お早めに(再プレスして欲しい売り切れタイトル多々なんですが・・)
 

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1993年にリリースされたホリー・コールの代表作が、SACD/CDハイブリッド盤で登場します。カナダ出身のヴォーカリストホリー・コールが広く知られるようになったのは、91年に発表されたアルバム『コーリング・ユー』(原題“Blame It On My Youth” )から。日本では80年代後半に公開されカルト的人気を誇った映画「バグダッド・カフェ」のテーマ曲「コーリング・ユー」のカヴァーを収録した作品として話題を集め、ジャズ・ヴォーカルものでは異例ともいうべきヒットを記録しました。前作に続く本作でもアーロン・デイヴィス(ピアノ)、デヴィッド・ペルチ(ドラム&パーカッション)、そしてホリー・コールの3人が繰り広げる演奏が名曲の数々に斬新なアレンジを施すことで新たな音楽体験をもたらしてくれます。本作は発売当時からアコースティック楽器とホリー・コールのハスキーな歌声がまろやかにブレンドした優秀録音盤として、オーディオファンの心を捉えてきました。当時の『StereoSound』の誌面でも優秀録音盤として紹介され、オーディオシステムを聴き分け判断する際のリファレンス・ディスクとして頻繁に登場していました。

 今回のSACD/CDハイブリッド盤は、米国に保管されているアナログマスターテープからフラットトランスファーにて商品化しています。エンジニアはキャピトル・スタジオのヴェテランとして活躍しているRobert Vosgien氏。三浦孝仁氏による新規ライナーノートでは、本作がオーディオファンに愛聴されてきた背景や本盤ならではのディスクの聴き処などが明らかにされています。

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1972年にリリースされたアン・バートンのサード・アルバムが、SACD/CDハイブリッド盤で登場します。1933年オランダ生まれの彼女はソニー傘下のアートワン・レーベルを経て、CBS/EPICで本作の制作に取り組みました。彼女はウィム・オーヴァーハウ率いるカルテットによる編曲および伴奏の下、一曲一曲をまるで語りかけるようにていねいに歌っています。録音は前2作の録音にも携わっていたエンジニアのルーク・ルドルフが所有するスタジオで敢行されました。音量を比較的下げた状態で再生しても歌と演奏がしっかりと伝わってくる録音は、当時から音楽ファンのみならずオーディオファンからも親しまれてきました。70年代初頭、ジャズ喫茶で本作をリクエストしたというファンの方は少なくないでしょう。ジャズ・テイストの曲に混じって、ビートルズの「フォー・ノー・ワン」「ゴッド・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイライフ」、ジェイムス・テイラーの「ファイアー・アンド・レイン」、そして本作のアルバム・タイトルにも縁のある70年公開のアメリカ映画「ふたりの誓い」(原題“Lovers and Other Strangers”)で披露されカーペンターズがカヴァーし大ヒットさせた「二人の誓い」のカヴァー曲などが収められています。

 今回のSACD/CDハイブリッド盤は、日本に長期間保管されていたアナログマスターテープから、ソニー・ミュージックスタジオの鈴木浩二氏がリマスタリングを手掛けています。黛健司氏による新規ライナーノートでは、アン・バートンの歌がかつてオーディオ評論家として活躍していた瀬川冬樹氏から愛されていたことなどが、当時のエピソードを交え回想されています。なお、SACD化は世界初となります。


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SACD HYBRID
1988年にリリースされたフェアーグラウンド・アトラクションのアルバムが、SACD/CDハイブリッド盤で登場します。1959年スコットランドグラスゴー出身のエディ・リーダーを中心に結成されたフェアーグラウンド・アトラクションの音楽は、シンセサイザーやリヴァーブが過剰に施されたドラムの音が隆盛を極めていた80年代後半、音楽リスナーの耳に新鮮な響きとして受け入れられました。エディ・リーダーの魅力的な歌声のほか、4人のメンバーが繰り出すバンド・サウンドで中核をなすのはサイモン・エドワーズが奏でるギタロンと呼ばれるアコースティック・ベース。大半の曲を作っていたのはギタリストのマーク・E・ネヴィンで、彼の弾くギターがいわゆるフォーク・ミュージックとは毛色の異なる、スコットランドに根ざした響きを湛えているのも特徴となっています。音楽のみならず、エリオット・アーウィットが撮影したモノクロ写真を採用したジャケットが話題となり、音楽雑誌にとどまらずファッション誌や一般誌などでも取り上げられていました。重心の低いサウンド・バランスはオーディオファンの間でも評判となり、世界中のオーディオショウで流されていたことが思い出されます。 
 
今回のSACD/CDハイブリッド盤は、海外に保管されていた1630マスターからトランスファーされたデジタルデータを元にソニー・ミュージックスタジオの鈴木浩二氏がリマスタリングを手掛けています。真保安一郎氏による新規ライナーノートでは、本作が発売された当時のミュージック・シーンや、オリジナルLPや従来CDとの音の違いなどが明かされています。なお、SACD化は世界初となります。

 
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SACD HYBRID
1979年にリリースされたカーラ・ボノフのセカンド・アルバムが、SACD/CDハイブリッド盤で登場します。1951年ロサンゼルスで生まれたカーラ・ボノフは16歳頃から本格的に音楽活動を開始し、A&Mレーベルでアルバムを制作したもののお蔵入りとなるなど不運な時代を過ごしました。ソロ第1弾となる『カーラ・ボノフ』(77年)に続いて発表されたのが本作となります。プロデュースをかつて一緒にバンドを組んでいたケニー・エドワーズに委ね、同じバンドに在籍していた旧友たちを呼び寄せるなど彼女の人脈が駆使されています。録音はAORの名録音が数多く生み出されてきたサウンド・ファクトリーにおいて実施されました。ダニー・コーチマー、デヴィッド・リンドレー、エド・ブラックといったギタリストによるスリリングな演奏が楽しめるのに加え、「眩しいひと」では作者であるジャッキー・デシャノンをコーラスに迎えるなど聴き処が多く、ジェイムス・テイラーJ.D.サウザードン・ヘンリーらの好サポートなども聴き逃せません。楽器の一音一音がフレッシュな音で捉えられ彼女の声がニュアンス豊かに伝わってくるミックスは、AORの王道といえるサウンド・バランスに仕上がっています。

 今回のSACD/CDハイブリッド盤は、海外に保管されていたアナログマスターテープを元にした96/24マスターからソニー・ミュージックスタジオの鈴木浩二氏がリマスタリングを手掛けています。高橋健太郎氏による新規ライナーノートでは、本作が制作されたスタジオやスタッフらの解説、本盤の聴き処などが明かされています。なお、SACD化は世界初となります。

 
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SACD HYBRID
1985年にリリースされたスザンヌ・ヴェガのデビュー作が、SACD/CDハイブリッド盤で登場します。1960年にカリフォルニア州サンタモニカで生まれた彼女は2歳のときニューヨークに移住。14歳の頃から創作活動を開始し、カルチャー発祥の地として有名なグリニッジ・ヴィレッジを拠点に音楽活動を展開していました。A&Mレーベルから発表された本作は、25歳の尖った感性を持つシンガー・ソングライターとしての彼女のスタンスを見事に捉えています。プロデュースはアメリカン・パンクの先駆者として知られるパティ・スミス一派のレニー・ケイが担当。バックバンドを従え、アコースティック・ギターを弾きながら表現力豊かに歌われる曲は、否応なく聞き手の心に響いてきます。ビート・ジェネレーションの影響を少なからず受けていることもあり、彼女の作る歌には常に反骨精神が宿っているのも聴き処です。韻を踏んだ歌詞や行間に彼女ならではの個性が感じ取れることでしょう。ポエトリー・リーディングを昇華させたような歌唱スタイルは、当時注目を集めました。

 今回のSACD/CDハイブリッド盤は、米国に保管されているアナログマスターテープからフラットトランスファーにて商品化しています。エンジニアはキャピトル・スタジオのヴェテランとして活躍しているRobert Vosgien氏。小林慎一郎氏による新規ライナーノートでは、スザンヌ・ヴェガという歌い手が誕生したグリニッジ・ヴィレッジの歴史や当時の空気感、本盤ならではのディスクの聴き処などが明らかにされています。

 
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SACD HYBRID
1977年にリリースされたジェイムス・テイラーの8作目が、SACD/CDハイブリッド盤で登場します。長らく在籍していたワーナーからコロムビアに移籍後の第1弾となる本作は、プロデューサーに久々にピーター・アッシャーを迎え制作されました。中核メンバーはダニー・コーチマー(ギター)、リーランド・スカラー(ベース)、ラス・カンケル(ドラム)といった腕利きたち。名門スタジオとして知られるサウンド・ファクトリーで録音・ミックスされた音は、楽器の細やかなニュアンスまでがクリアーに捉えられ、奥行きのある音像が立ち現われます。彼の声は浸透力が高く、テンポの速い曲からバラードまで、総じて穏やかに耳へと届けられます。本作は脇の締まった演奏に加え、リンダ・ロンシュタットカーリー・サイモンらの好サポートぶりも手伝い、ジェイムス・テイラーシンガー・ソングライターとしての才能が存分に味わえる仕上がりです。整ったオーディオシステムで聴き込むほど、洗練されたサウンド・デザインが享受できます。

 今回のSACD/CDハイブリッド盤は、日本に長期間保管されていたアナログマスターテープから、ソニー・ミュージックスタジオの鈴木浩二氏がリマスタリングを手掛けています。高橋健太郎氏による新規ライナーノートでは、本作が制作されたスタジオやスタッフらの解説、本盤の聴き処などが明らかにされています。なお、SACD化は日本初となります。

 
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SACD HYBRID
1957年にリリースされたナット・キング・コールの代表作が、SACD/CDハイブリッド盤で登場します。1917年にアラバマ州モンゴメリーで生まれたナット・キング・コールは、アメリカを代表するシンガーとして世界的に知られる存在です。ゴードン・ジェンキンスが指揮するオーケストラと一緒に収録された本作は1957年12月にレコーディングが実施され、翌年4月にモノーラルLPが、同年にテープメディアでステレオが、続いて59年にステレオLPが発売されました。50年代後半、レコード会社は従来のモノーラル録音に加え、ステレオ録音にも着手し始めた時期で、キャピトルから発売された本作は彼にとって初のステレオ録音となりました。艶やかな響きを湛えたオーケストラの演奏をバックに歌われる本作は、ナット・キング・コールの名唱を見事に捉えた名盤です。テンポのゆったりとしたバラードを中心に構成された本作は、キャピトルが取り組んでいた最先端のレコーディング技術を集約し制作されており、繰り返し聴くほどに新たな発見があります。

 今回のSACD/CDハイブリッド盤は、米国に保管されているアナログマスターテープからフラットトランスファーにて商品化しています。エンジニアはキャピトル・スタジオのヴェテランとして活躍しているRobert Vosgien氏。高橋健太郎氏による新規ライナーノートでは、キャピトルのモノーラルおよびステレオ録音における取り組み方の違いや、モノーラル版とステレオ版の聴き処などについて言及しています。
 
 
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SACD HYBRID
好評を博している弊社「クリティックス・シリーズ」に久々の新譜として、山本浩司氏の選曲・構成による洋楽コンピレーションが加わります。本作は、山本氏が学生時代に通っていた東京・青山骨董通りにあったレコード・ショップで巡り合った1960年代~80年代のポピュラー音楽の中から、特に音づくりが抜きん出ている曲をピックアップしています。今回はソニーミュージックの協力のもと、山本氏が長年親しんできた曲を厳選し全14曲を収録。現代のコンピレーション・アルバムはデジタル音源から制作されるケースがほとんどですが、本作の制作に際してはデジタル音源のみならず、積極的にアナログマスターテープの所在をリサーチ。最良のマスターを吟味し取捨選択することで、こうして他では味わうことのできない音の質感を湛えた一枚のSACD/CDハイブリッド盤が完成しました。

 今回のSACD/CDハイブリッド盤は、山本氏が立会いの下、ソニー・ミュージックスタジオの鈴木浩二氏がマスタリングを手掛けています。曲目一覧でも明記しているように初SACD化音源を10曲収録している点も聴き逃せないでしょう。本作は山本氏の家に招かれ、薀蓄を交えながら次々とお気に入りの曲をプレイバックしてもらうような高揚感が体験できます。ライナーノートでは山本氏の学生時代における音楽との向き合い方をはじめ、各曲の聴きどころ、そしてポップスやロックの名曲を整ったオーディオシステムで聴くことの愉しみが簡潔な言葉で紐解かれています。

オーディオ名盤コレクション「クラシック編」第2期のスタートです。全8タイトルで第1弾はこの2作。
SACDシングルレイヤーと通常CDの2枚組です
 
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ポール・パレー デトロイト交響楽団
SACDシングルレイヤー+CD
 
第2期第1弾となる2作品中の1枚目は、フランス人指揮者のポール・パレーがデトロイト交響楽団と組んで、1959年に録音を行なったベルリオーズの「幻想交響曲」です。弊社刊「クラシック名録音106究極ガイド」において、著者の嶋護氏が幻想交響曲の中でもっとも優秀な録音と記した、あの「マーキュリー」盤がユニバーサルミュージックに現存する最良のコンディションのオリジナル・アナログ・マスターテープからのフラットトランスファーで蘇ります。
ディスク仕様は第1期と同じく、同一演奏をシングルレイヤーSACDとCDに収めたものです。ただし、それぞれのディスクにあわせて、SACD層はアナログマスターからダイレクトにDSD化(SACDの収録フォーマット)、CD層もアナログマスターからダイレクトにPCM化(CDの収録フォーマット)を行なっていますので、各ディスクが備えるフォーマットの持ち味やポテンシャルを最大限に楽しむことができるでしょう。
アナログテープからのデジタル化を担当したのは、デッカ出身でClassic Sound Ltd UKに所属するエンジニアのジョナサン・ストークス氏とニール・ハッチンソン氏です。この2人のベテランエンジニアがステレオサウンド社からのリクエストにより、オリジナルのアナログマスターテープから、コンプレッサー等の使用を廃したフラットトランスファーによって、デジタル化を行なっています。そのためマスターテープに含まれるヒスノイズやドロップアウトは残ったままですが、限られた関係者のみが聴くことの許されたマスターテープの音をできるかぎり忠実に2種類(SACDとCD)のデジタルディスクに封じ込めています。

 
 
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バイロン・ジャニス ロンドン交響楽団 アンタル・ドラティ 
SACDシングルレイヤー+CD
 
第2期第1弾のもう1作は、アメリカ人ヴィルトォーソのバイロン・ジャニスが、アンタル・ドラティ率いるロンドン交響楽団とともに1961年にロンドンのワトフォード・タウン・ホールで録音したラフマニノフの「ピアノ協奏曲第3番」です。ジャニスにはシャルル・ミュンシュ指揮ボストン交響楽団と1957年に録音した同曲のRCA盤LPレコードがすでにマーケットに存在していたにも関わらず(しかも同じステレオ録音盤)、マーキュリー・レーベルがなぜ本作を制作したのか? その答えは本盤を聴けばわかることでしょう。名録音で溢れる「マーキュリー」レーベルの中でも伝説級の1枚と言ってもけして過言ではなく、「優れたスタッフが優れた演奏家の決定的名演を、コストを度外視した機材を用いて録音した夢のようなレコードとして、歴史に輝く1枚だと断言しよう。必聴!」と嶋護氏が記した本作が、ユニバーサルミュージックに現存する最良のコンディションのオリジナル・アナログ・マスターテープからのフラットトランスファーで蘇ります。
尾崎亜美の第2弾2タイトルも予約が始まってます
 
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