VIVA!SACD

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SACDに特化した偏屈ブログ

ヌリア・リアルとアマリリス・ディールティエンスのボッケリーニ「スターバト・マーテル」

11月、12月はセールにも乗せられ、たくさんSACDを買ってしまいましたが
その中でお気に入りが

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ボッケリーニ:スターバト・マーテル
ヌリア・リアル オルケストル・ル・フェニックス

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ボッケリーニ:スターバト・マーテル
マリリス・ディールティエンス カプリオーラ・ディ・ジョイア


どちらも1781年原典版。どちらもコントラバスを取り入れている共通点、アマリリス盤は通奏低音にオルガンが採用されている違いがありますが、聴き比べにちょうど良い。
ボッケリーニの同曲を聴くのは初めてでしたが、とても良い曲。宗教曲ですが、ボッケリーニらしい親しみやすいメロディで、癒されます。キリストが磔になった母マリアの悲しみを内容ですが、重苦しくない。

Covielloレーベルからのヌリア・リアル盤、とても明晰な録音でヌリアの透明感のある美声が響き渡ります。
ヌリアが全面に、演奏は控えめですがその分インパクトがあり、浸れます。
一方のアマリリス・ディ-ルティエンス(タワレコではディールティンス表記)はAeolusレーベルから。
一聴して「あれ、失敗したかな」と思う地味な音・・しかし、録音現場の教会の空気感を捉えた録音だと分かります。マルチだとより一層世界に引き込まれるであろう録音。
全面に立つヌリアに対し、奥のアマリリスと言った感じで、こちらは演奏との調和が良いです。

おススメは安価ですし、インパクトがあって人気ソプラノの美声を堪能できるヌリア盤ですが、こちらが気に入った方には是非アマリリス盤も聴いて頂きたいなと思います。
個人的に聴く頻度が高いのはアマリリス盤。

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ヌリア・リアル



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マリリス・ディ-ルティエンス



ヌリア・リアルはこれが初SACD。今後もSACDリリースがあれば是非購入したい。
マリリス・ディ-ルティエンスは複数枚出てます。近年はCDリリースなので、是非ともSACDでお願いしたい。
どちらもファンになりました

そして、ボッケリーニもSACDが増えてくれると嬉しいです。どうしても同時代のハイドンモーツァルトの影に隠れがちですが、実に優れたメロディメーカーです。