VIVA!SACD

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SACDに特化した偏屈ブログ

ノルウェーの高音質レーベル2Lから新作2作品

ノルウェーの高音質レーベル2Lの新作情報です。優秀なDXD録音で定評のあるレーベルですが、今回もSACD HYBRIDのDSDマルチ&ステレオに加えPCM MQA、「天の砦」はBlu-rayオーディオもと高音質メディアを1パッケージで提供。ばら売りで集金してる大手レーベルも見習って欲しいものです。
 

Do You Believe in Heather

ストーレ・クライベルク:室内楽作品集~君はヒースを信じているか

アトレ・スーポンベルグ 

 

 
 
詩人の目で生を見つめた室内楽作品集

トロンハイム在住の作曲家ストーレ・クライベルグは、現代的な要素とロマンティックナ要素を独自のやり方で混ぜ合わせることから、しばしば「モダン・ロマンティック」と呼ばれています。新しいアルバム『君はヒースを信じているか』では、詩人の目で生を見つめた室内楽作品が4曲、演奏されます。弦楽四重奏曲第3番は、「夏」を語る、「生きる歓び」の吹き込まれた音楽として作られました。「そぞろ歩き」の第1楽章、「夢想する、夜の音楽」の第2楽章「熱狂と活気に満ちた」第3楽章。フルート、ヴィオラ、ハープのための《トリオ・ルナ》(月の三重奏)は、一日の時によって外的、内的な景観の異なる月の雰囲気を捉えた〈宵の月(Luna
serale)〉〈夜の月(Luna not-turna)〉〈朝の月(Luna mattutina)〉の3楽章の作品。この曲を演奏する「トリオ・ルナ」は、トロンハイム交響楽団のフルートとヴィオラの首席奏者とハープ奏者のアンサンブルです。2つの歌曲集は、クライベルグがコラボレーションを行ってきた抒情詩人、ヘルゲ・トルヴン
Helge Tor-vund の「光、静けさ、愛、死、自然」をテーマとする詩に作曲されました。《君はヒースを信じているか》は、自然の姿に人生の秋と冬を比喩的に重ねた〈Fruktbar stille(静寂が充ち満ち)〉〈Mor(母)〉〈Kjaerleikogliding(愛と苦悩)〉〈Livnar til(生きつづける)〉の4曲。《光の鍛冶屋》は、あらゆるものが一気に息をし始める「春」の心を醸す音楽に作られました。〈Egfoddes pa ei slette(わたしは平地に生まれた)〉〈Me skal elska(私たちは愛し合う)〉〈Mitt ansvar(わたしの責任は)〉〈Kom ut(出ておいで)〉〈Omduligg heilt stille(横になってじっとしていると)〉の5曲。メゾソプラノのマリアンネ・ベアーテ・シェランは、オラヴ・アントン・トンメセンの《霊感を与えられた娘ヴェスレモイ》(2L078SABD)でグラミー賞にノミネート、スカンディナヴィアを代表する歌手のひとりとして国際的に活躍しています。イェンス・ハーラル・ブラトリとホーヴァル・ギムセに学び、2014年ベルゲン国際フェスティヴァルでローベット・レヴィン賞を受けたオーレ・クリスチャン・ホーゲンルードのピアノ。《光の鍛冶屋》に加わるクラリネットは、ノルウェー国立音楽大学の博士課程でビョルン・ニューマンとフレードリク・フォシュに学ぶイーダ・カテロースの演奏です。
キングインターナショナル
 
【曲目】
ストーレ・クライベルグ(1958-):室内楽作品集
1-3.弦楽四重奏曲3(2018)
4-7.歌曲集《君はヒースを信じているか》(2018)
8-10.トリオ・ルナ(2016-17)(フルート、ヴィオラ、ハープのための)

11-15.歌曲集《光の鍛冶屋》(1984rev.2017-18)

 
【演奏】
1-3.アトレ・スポンベルグ(1ヴァイオリン)
アンデシュ・ラーシェン(2ヴァイオリン)
オーレ・ヴットゥダール(ヴィオラ)
オイヴィン・ギムセ(チェロ)
4-7.マリアンネ・ベアーテ・シェラン(メゾソプラノ)
オーレ・クリスチャン・ホーゲンルード(ピアノ)
8-10.トリオ・ルナ
[アンニカ・ノールストロム(フルート)
ヤン・ペッテル・ヒルスタ(ヴィオラ)
ルース・ポッター(ハープ)]
11-15.マリアンネ・ベアーテ・シェラン(メゾソプラノ)
イーダ・カテロース(クラリネット)
オーレ・クリスチャン・ホーゲンルード(ピアノ)
ピアノ:ベヒシュタイン・コンサートC234
 
【録音】
20188月 ソフィエンベルグ教会 (オスロノルウェー)
制作・バランスエンジニアリング:モッテン・リンドベルグ
 
[DXD(24bit/352.8kHz)録音]

[SACD: 5.1 multichannel DSD/2.0 stereoDSD/RedBook PCM: MQA CD]

 
 
 

 

 

 

Himmelborgen

天の砦
ラニエンボルグ・ヴォーカル・アンサンブル 

 

 
 
天上の歌声をもつ
ラニエンボルグ・ヴォーカルアンサンブル最新盤!

ラニエンボルグ・ヴォーカルアンサンブルは、オスロのウラニエンボルグ教会を本拠に活動する合唱団のひとつ。日曜礼拝に参加、詩と音楽というふたつの芸術形式の融合した伝統の賛美歌を歌い継ぐとともに新しい伝統を作ることにも力を注いできました。新しいアルバム『天の砦』は、『ノルウェー教会新賛美歌集』の曲を中心に歌った2016年の『天と地の接するところ』(2L126SABD)に続く2作目の賛美歌集。最初のアルバムに倣い、『新賛美歌集』の曲に加え、ノルウェーの3人の作曲家、マルクス・パウス、マリアンネ・ライダシュダッテル・エーリクセン、ビョルン・モッテン・クリストフェシェンが『新賛美歌集』の曲に基づいて書いた作品が歌われます。ブロアセンの《わたしの目が、労苦に疲れ》は、コーレ・ノールストーガのオルガン即興と、ウラニエンボルグ・ヴォーカルアンサンブルの指揮者、エリサベト・ホルテの新しい編曲による歌唱の2つのバージョンで収録されました。
[このアルバムは、5.1 DTS-HD
MA(24bit/192kHz)と2.0 LPCM(24bit/192kHz)のBlu-rayディスクとSACDハイブリッドディスク(5.0 surround/stereo)のセットです。Blu-rayディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。CDやDVDのプレーヤーでは再生できないので、Blu-rayプレーヤーもしくはBlu-ray対応のPCで再生してください。また、CD層はMQA-CD仕様になっておりMQAデコーダーを搭載した対応機器を使用すれば、ハイレゾ・スペック音源を聴くことができます。]
キングインターナショナル
 
【曲目】
1.サミュエル・セバスチャン・ウェズリー(1810-1876):いとも尊き
2.マルクス・パウス(1979-):怒りの日、その日は
3.チャールズ・ヘンリー・パーデイ(1799-1885):やさしき道しるべの光よ
4.クリスチャン・シンディング(1856-1941):唯一の御名はイエス
5.ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):ああ、血にぬれ傷ついた御頭よ(オルガン・ソロのための)
6.ハンス・レーオ・ハスラー(bap.1564-1612):ああ、血にぬれ傷ついた御頭よ
7.ヨハネス・ブラームス(1833-1897):ああ、血にぬれ傷ついた御頭よ(オルガン・ソロのための)
8.マリアンネ・ライダシュダッテル・エーリクセン(1971-):そして、この肉と心が朽ち果て(アメージング・グレース)
9.グレゴリオ聖歌:あなたの御手に、主なる神よ
10.コーレ・ノールストーガ(1954-):わたしの目が、労苦に疲れ(オルガン即興)
11.エリサベト・ホルテ(編曲):わたしの目が、労苦に疲れ
12.ヘンリク・オーデゴール(1955-):おお、イエスの深き愛よ
13.エギル・ホーヴラン(1924-2013):父がわたしを遣わされたように
14.ビョルン・モッテン・クリストフェシェン(1976-):暁の歌
15.トロン・ハンス・ファルネル・クヴェルノ(1945-):あなたにお会いします、主イエス
 
【演奏】
ラニエンボルグ・ヴォーカルアンサンブル
エリサベト・ホルテ(指揮)
コーレ・ノールストーガ(オルガン)
 
【録音】
20185月、6月 ウラニエンボルグ教会 (オスロノルウェー)
制作・バランスエンジニアリング:モッテン・リンドベルグ
録音:ビーアトリス・ヨハンネセン
 
[DXD(24bit/352.8kHz)録音]

[Blu-ray:5.1 DTS-HD MA(24bit/192kHz)/7.1.4Auro-3D(96kHz)/7.1.4 Dolby Atmos(48kHz)/2.0 LPCM(24bit/192kHz)/mShuttle: MQA +FLAC + MP3/Region ABC]

[SACD:5.1 multichannel DSD/2.0 stereoDSD/RedBook PCM: MQA CD]

 

 

 
 
 
 
 

吉田次郎4年ぶり新作はDSDダイレクト録音「Red Line」