VIVA!SACD

VIVA!SACD

SACD (Super Audio CD) is a high-resolution audio disc format developed by Sony and Philips. Utilizing the Direct Stream Digital (DSD) file format, SACD provides for more accurate sound reproduction than the PCM used in the current CD format.

セシル・グルーブラー&タマーラ・チターゼ「ヒンデミット、ハイデン、スコリック:チェロとピアノのための作品集」

 

イメージ 1
ヒンデミット、ハイデン、スコリック:チェロとピアノのための作品集
セシル・グルーブラー タマーラ・チターゼ
CYBERE RECORDS
 
Hindemith, Heiden, Skolnik: Works for Cello and Piano - Grüebler, Chitadze
 
Paul Hindemith: 3 Stücke, Op. 8, Variations on 'A Frog He Went a Courting' (1941)
Bernhard Heiden: Cello Sonata (1958)
Walter Skolnik: Cello Sonata (2004), 4 Bagatelles (1998)

Cécile Grüebler (cello)
Tamara Chitadze (piano)
 
ヒンデミット(1895-1963):3つの小品 Op.8(1917)、求婚にでかけた蛙(1941)
ベルンハルト・ハイデン(1910-2000):チェロ・ソナタ(1958)、シエーナ(1961)
ウォルター・スコリック(1934-):チェロ・ソナタ(2004)、4つのバガテル(1998)

セシル・グルーブラー(チェロ)
タマーラ・チターゼ(ピアノ; スタインウェイD)
SACD HYBRID 
72'08''、Stereo、5.1ch Surround Sound、3D-Binaural-Stereo(ArtificialHead)、pure DSD Recording

 

 
スイスのチェリスト、セシル・グルーブラーとジョージア(旧グルジア)のピアニスト、タマーラ・チターゼによる、ヒンデミット(1895~1963)とその弟子のハイデン(1895~2000)、そしてハイデンの弟子であるスコリック(1934~)のチェロとピアノのための作品集。
 
20世紀を代表する作曲家のパウルヒンデミットナチス時代ゲッベルスから「無調の騒音作家」と非難され「退廃音楽」として迫害された。スイス、のちにアメリカに亡命。
ドイツに生まれたベルンハルト・ハイデンはヒンデミットに作曲を師事し、1935年にナチスから逃れるためアメリカへ移住。
そして、ハイデンに師事したのがニューヨーク生まれのウォルター・スコリック。
 
スイスで人気というセシル・グルーブラーですが、彼女名義での録音は無く、何故?と質問に「単に美しい作品を演奏するのではなく、むしろ物語を語り、人々と世代を結び付け、新しい音楽の道を示す事を目的としたプログラムをデザインしたいから」と答え、今回そのプログラムが見付かったと言う。
2017年、ニューヨークの路上でスコリックと出会い、会話し、そしてヒンデミットとハイデン、スコリックという3人の作曲家が先生と生徒として繋がり、音楽の道の物語がこの録音作品になった、との事。
 
このアルバムはドイツのCYBEREレーベルからで、DSD録音、SACD層は5.1chサラウンドに、バイノーラル録音で収録。そのため、SACD層では1曲目はバイノーラルの説明音声が入っています。
私はこのアルバムに収録されている曲は全て初めて耳にしますが、ヒンデミットゲッベルスから「無調の騒音作家」と罵られたのが不思議なほどメロディアスで聴き易い音楽で、そのメロディには涙腺が緩みました。そして、大変音が良い、素晴らしい録音です。
 
SACDと言えど、PCM録音からDSD変換の作品が多いのですが、これはピュアなDSD録音。きめ細かく滑らかで、うっとりする美しい音色はグッと作品に吸い寄せられます。チェロとピアノのバランスが良く、チェロの深い音色と弦の揺れがリアルで、消え入る余韻も美しい。とにかく心地よい。さすがはDSD、と思える音。
二人の演奏も実に良いです。CDで聴くと、平坦でちょっと・・
詳しい曲解説をしたいところですが、私にはまだ彼らの音楽を解説する知識が無い・・しかし、この作品の「人々と世代を結び付け、新しい音楽の道を示す」というコンセプトにはハマりました。この3人の作曲家の他の作品も聴いてみたいという音楽の知的好奇心を煽られます。
 
マニアックな作品(これもそうですが)が多いCYBELEですが、これほど良い録音だと何度も何度も聴きたくなります。今後もこのレーベルは冒険買いしたいですね。
残念ながら現在私はサラウンド環境は無く、ヘッドホンも無いのでこのアルバムの真骨頂を体験出来ていないのですが、それらの環境で聴いたならば、もっと感動に包まれると思うと・・私と同環境の方もステレオでもとても楽しめるので是非お勧めしたい1枚。
 
録音エンジニアはCYBELEレーベルの代表でもある Ingo Schmidt-Lucas 
イメージ 2
 
数々の受賞歴もある優れたエンジニアであり、CYBELEレーベル以外のSACDではOEHMSレーベルの作品のSACDオーサリングは彼の仕事です。CYBELE AV STUDIOS
また、ジャケットの小さな写真ではわかりづらいですが、セシル・グルーブラーはゴージャス系美人。タマーラ・チターゼは今作が初SACDですが、CD作品は数点リリースがあります。是非またSACDリリースがあれば購入したいピアニストです。
 
イメージ 3
 
イメージ 4
 
イメージ 5