VIVA!SACD

VIVA!SACD

SACDに特化した偏屈ブログ

北欧最高峰のジャズ・レーベルSteepleChase(スティープルチェイス) 創立50周年 タワレコ限定SACD『SteepleChase SA-CD HYBRID SELECTION』第3弾

 

 

vivasacd.hatenablog.com

vivasacd.hatenablog.com

 

Jaywalkin'<タワーレコード限定>
Niels-Henning Orsted Pedersen

タワーレコード

 

スティープルチェイス・レーベルの看板ベース・プレイヤーの一人、ニールス=へニング・エルステッド・ぺデルセンの29歳の時の初リーダー作。参加メンバーは才人ギタリストのフィリップ・カテリーン、全編にわたり先鋭的なエレクトリック・ピアノを弾くオーレ・コク・ハンセン、そしてドラマーはフレキシブルなプレイが光るビリー・ヒギンズという顔ぶれ。
自身の持てる音楽性を100%投入した自身のオリジナル楽曲は時にジャズ・ロック的であり、クロスオーバーかつ変幻自在の様相を呈する。その他、リード・べースで押してゆくアントニオ・カルロス・ジョビンの名曲"ア・フェリシダージ"、ソロ・ベースで聴かせるスタンダード"ザッツ・オール"など、コンポーザーであり、ベーシストである非凡な才能を発揮した一作。


www.youtube.com

Reach Out<タワーレコード限定>
Hal Galper Quintet 、 Hal Galper

タワーレコード

 

アメリカ人ピアニスト、ハル・ギャルパ―が自身のクインテットスティープルチェイスに残した異色作。トランペットとテナー・サックスにランディ、マイケルのブレッカー・ブラザーズを配し、ベースにウェイン・ドッカリー、ドラムスにビリー・ハートという布陣で繰り広げる熱気に満ちたセッション。楽曲は4曲がギャルパ―のオリジナルで、3曲がスタンダードという意欲溢れる解釈でのプレイ。
1曲目のタイトル曲からアグレッシヴで硬質なピアノを響かせる中、ランディ・ブレッカーの閃きに満ちたアプローチ、マイケル・ブレッカーのストレートなハード・ブロウが交錯し、躍動するリズムの高揚感が半端ではない。スティープルチェイスのカタログの中では類を見ない隠れ名盤。

 


www.youtube.com

 

Tete!<タワーレコード限定>
Tete Montoliu

タワーレコード

 

スペイン、カタロニア出身の盲目の名ピアニスト、テテ・モントリューのスティープルチェイスでの代表盤のひとつ。メンバーはデンマークの名ベーシスト、ニールス=へニング・エルステッド・ぺデルセン、アメリカ人ドラマーのアルバート"トゥーティー"ヒースという面々での強力ピアノ・トリオ。
まずオープニングで聴かせるジョン・コルトレーンの名曲"ジャイアント・ステップス"が白眉。転調が多く、難曲として知られるこの曲を高速スイング・ビートで実に鮮やかに駆け抜け、テテの連続するフレージングの巧みさに圧倒される。この他、マイルス・デイヴィスの"ソーラー"、ベニー・ゴルソンの名バラード"アイ・リメンバー・クリフォード"など、名曲をパッションに満ちたピアノで聴かせる。


www.youtube.com