マッダレーナ・デル・ゴッボ 、ルカ・クィンタヴィレ
不思議の国のマッダレーナ - ヴィオラ・ダ・ガンバ作品集
Supreme Classics
アルバム『不思議の国のマッダレーナ』は音楽の旅であり、同時に心の旅です。人間の心の深淵を探求し、現実の境界と戯れる幻想的な音の冒険です。-マッダレーナ・デル・ゴッボ
ARCHIVから彗星のごとくCDデビューし、その後ドイツ・グラモフォンから2枚のアルバムをリリースしたヴィオラ・ダ・ガンバ奏者マッダレーナ・デル・ゴッボの最新盤は、中身にもパッケージにも意匠を凝らしたコンセプト・アルバム。デル・ゴッボはイタリアに生まれ、ウィーンでチェロを学び、チェロ奏者として活躍する中で、レコード店の店先で聴いたヴィオラ・ダ・ガンバの音色に魅了されてこの楽器を学び直したという経歴の持ち主。現在はチェロとヴィオラ・ダ・ガンバに加え、ガンバ族の楽器バリトンを駆使するマルチプレーヤーとして活躍しています。
タイトル通りルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」をイメージして作られたこのアルバムは、ヒュームの「行け、行け」から始まり、最近発見されたテレマンの幻想曲、「たわむれ」「夢見る人」というマレの思わせぶりなタイトルを持つ楽曲、ローマ神話の主神の名を持つフォルクレのダイナミックな「ジュピター」、スコットランドの情景が目に浮かびそうなガウの哀歌、このアルバムのために書き下ろされた現代作曲家の作品などを効果的に組み合わせたプログラムとなっています。巧みな選曲と配列から浮かび上がるストーリー、アリスを導いた白ウサギのように目まぐるしく変化するガンバの音色、共演者との親密なアンサンブルを織り交ぜた雰囲気満点の演奏によって、聴き手は不思議の国を旅しているかのような幻想的な世界へ引き込まれていくのです。かつてボーイ・ソプラノとして一世を風靡したカウンターテナー、アロイス・ミュールバッハーと共演したダウランドの名曲「時は立ち止まり」の美しさにも息をのむことでしょう。アルバムは、彼女がチェロ奏者であることを望んでいたという亡き父親に捧げた「トロイメライ」と「愛の挨拶」で閉じられます(この2曲はチェロによる演奏)。
ジャケットは幻想的な作風で知られる写真家ミハエラ・ドゥリショヴァーによるもの。ブックレットにはルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」の初版に掲載されたジョン・テニエルによる挿絵も収録されていて、アルバムの雰囲気を盛り上げています。演奏者自身による解説の日本語訳も収録され、選曲、演奏、ブックレット、アートワークに至るまで、練りに練られた名作絵本のような美しいアルバムです。(ナクソス・ジャパン)
【収録内容】
1. トバイアス・ヒューム(1579頃–1645):行け、行け ~「音楽の諧謔」(1605)
2-4. ゲオルク・フィリップ・テレマン (1681–1767): 幻想曲 第3番 ホ短調 TWV 40:28 ~「バス・ヴィオールのための12の幻想曲」(1735)
5-9. アウグスト・キューネル(1645–1700):パルティータ ホ短調 ~「1、または2本のヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のための14のソナタ またはパルティータ(1698)」より第12番
10-13. アルティ・サッロ (1982-):デル・ゴッボ夫人のための組曲(2020) …世界初録音14-15. マラン・マレ(1656–1728):「ヴィオール曲集第4巻」(1717)より
14. たわむれ
15. 夢見る人16. カール・フリードリヒ・アーベル(1723–1787):アレグロ ニ短調 AbelWV A29 ~「ドレクセルの写本」
17. アントワーヌ・フォルクレ (1672–1745):「ジュピター」~ ヴィオールと通奏低音のための曲集(1747)より組曲第5番
18. マレ:人間の声~「ヴィオール曲集第2巻」
19. ジョン・ダウランド(1563–1626):時は立ち止まり ~「歌曲集第3巻」(1603年)より 編曲:マッダレーナ・デル・ゴッボ
20. ニール・ガウ (1727–1807):二人目の妻の死へのニール・ガウの哀歌 編曲:マッダレーナ・デル・ゴッボ
21. アーベル:アダージョ ニ長調 AbelWV A8 ~「ドレクセルの写本」
22. サント=コロンブ師(1640頃–1700頃):パッサカーユによるサラバンド ~トゥルニュ公立図書館所蔵の写本
23-25. テレマン幻想曲 第6番 ト長調 TWV 40:31 ~「バス・ヴィオールのための12の幻想曲」(1735)
26. ローベルト・シューマン(1810–1856):トロイメライ ~「子供の情景」 Op. 15
27. エドワード・エルガー(1857–1934):愛のあいさつ Op. 12【演奏者】
マッダレーナ・デル・ゴッボ (ヴィオラ・ダ・ガンバ・・・1-25/チェロ・・・26、27)
ルカ・クィンタヴァッレ(チェンバロ)・・・5–9、14、15、17、18)
アロイス・ミュールバッハー(カウンターテナー)・・・19
アルテム・ヤシンスキー(ピアノ)・・・26、27
収録時間: 76分
SACD層…Stereo、5.1ch
※ 日本語解説付
