VIVA!SACD

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SACDに特化した偏屈ブログ

SACD~SHM仕様を聴いてみた

思い起こせば・・SHM-CDでフリーとデレク&ドミノスを買って、完全に失敗してしまい・・
 
これで「高音質」「限りなくマスターに近づいた」「SHM-CD開発者にノーベル賞を」などの記述に憤慨したのがきっかけでSACDを推奨していく事を決意したものです
 
それだけにSHMには、ユニバーサルには悪印象でSACD~SHM仕様にも懐疑的に思っていたのと
 
どうもあまり食指の伸びるタイトルが無い・・普通に普通の価格で出ていれば好みじゃなくても応援買いするのですが、他のSACD優先で第一弾はスルー
 
今回ようやく
 
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を。チョイスの理由はメタル好きな事、そして録音が優秀でも劣悪でもないけど、このアルバムは実はSACDに向いている(ライナーにも書かれてますね)と前から思っていた事。そして・・あまり他と比べて売れないんじゃないかと思った事です(笑)
個人的な思い出は大学時代に友人にこのアルバムを聴かせたら・・
「古臭い。」
と一蹴されたトラウマが・・(時代から考えると96年リマスターCDだと思います。上京資金作りのため泣く泣く手放したので、買い替えでなく買い戻しという購入動機もあり)
 
さて、通常の紙ジャケのペラペラのビニールではなく厚くしっかりした包装。凝った作りの紙ジャケです。
「普通でいいから安くしてよ~」と言う声が聞こえてきそうですが、これは配信に対抗して「パッケージに拘る層」を意識しての事でしょう。解説はありますが、歌詞対訳はありません。元々海外は歌詞を記載しない事が多いので、それに習っての事かも知れませんね。昔の聴き取りでの歌詞はかなり間違いが多く、意味不明な対訳だったりもしたので、今回クリアに聴こえる事で間違いが容易に判断できてしまうから・・とか考えてしまいます。
 
再生・・・おお!これは凄い!!・・とはならず・・うんまあこんなもんかな、良いけどSACDならこれくらいは当然だろう、と
 
でも他のロックSACDと比べても明らかな「濃さ」があります。力強い。生々しくて不気味さがありますね。音を上げると尚良い。聴き進めると良さが分かりますね。キラキラ現代的でなくアナログテイストだけにそう思います。
大学時代の友人に聴かせたら、やはり「古臭い」と思います。なんせ「古い」んですから。でもこれを聴いたらそれ以外の感想があると思います。やはり「良いもの」で聴いた方がいいです。初めては尚更
 
ただ、昔のショボイ音での記憶がありますので、それもそれで懐かしかったりします。デレク&ザ・ドミノスもクリアなSACD盤もいいですが、篭り気味のまどろっこしい音もあれはあれで味があったりする感覚でしょうか?
でもこれ聴いた後だと泣きたくなるくらいショボイんだろうなと思います。
 
不満がまったく無いわけでは無いですが、結構満足気味。もっと聴き込むと満足度が増えるかも知れません。他のアルバムも聴いてみたくなりますね。しかし、メタルも「大人向け」で売り出されるんですね~と思う。
 
ちなみに、国内アナログ・マスター使用の2010年リマスターはHITOSHI TAKIGUCHIリマスターの様です。
この相性というのもあるでしょうね。
 
ザ・フー「フーズネクスト」は英国オリジナル・アナログ・マスターでエンジニアもフー・リマスターを多数手掛けるジョン・アストリーです。これが一番買いだと思います。全部こういう形にしてくれたらもっといいのに・・
 
 
 
 
 
蛇足かも知れませんが・・・今回同時配送されて来た
 
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の方が満足度が高かった事は述べておきます。上記は優秀なチームによるDSD録音というのもありますし、音楽的好みの問題もありますので一概には言えませんが・・