VIVA!SACD

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SACDに特化した偏屈ブログ

カモミール・スマイル・プロジェクト

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日本のみならず海外でも大きな反響を呼び大ヒットした藤田恵美カモミール」シリーズの最新作
 
 
今回もかないまる氏が製作を手掛ける高音質プロジェクト。
そのこだわりは是非かないまる氏のホームページでご確認いただくとして・・
 
 
今回、そのかないまる氏のHPの中に興味深い記述があったので、ピックアップします
 
 
 
 
ちなみに、アマゾンのcamomile Best Audioのページには恵美さんの英語の発音について心ない発言が書き込まれていることはみなさんご存じでしょうが、これは英語がとても大きな広がりを持つことに日本人が無知で偏狭であることをよく表していて、日本人としてちょっと恥ずかしいです。
英語は話す人の母国語のクセを許容しながら世界共通語となっています。かないまるは世界中を出張してまわりましたが、どこの国の英語も母国語の特長が入り込んでいるもんなんですね。たとえばドイツ人の英語はひとこと聞いてドイツ人だとわかります。フランス人の英語はフランス訛りです。シンガポールのジャズシンガーであるジャシンタは中国語訛りで歌いますが日本にもたくさんのファンがいます。それが英語です。

camomile Best Audioをきっかけに恵美さんの大ファンになった英国人の同僚 (日本語はしゃべれない、ホンモノのネイティブです) がいますが、彼は「EMIさんの英語は全くノープロブレム。なにより歌声が素晴らしい。シラブル?。そんなの国が違えば全然違うけど、当たり前だよ」と言っています。
ちなみにこの英国人は来日中に恵美さんのライブがあったので連れていったら涙を流していました(マジでボロボロでした)。camomile smileもすでに聴きましたが、来月のEISAショーでデモでかけたいと言いだしました。マネージャーさんから許可をいただきましたので、恵美さんの歌声が5月に欧州で鳴り響くことになりそうです。
 
 
このかないまる氏の意見には深く賛同します。
藤田恵美さんのアルバム以外でも日本人が英語で歌うと必ずといっていいほどこういった「発音」の記述を目にします。(まあ、明らかに下手糞なのは問題外として・・)
 
ですが、ドイツ、フランス、イタリアなど英語圏外のアーティストが歌う英語詞には「発音云々」といった記述は目にしません。発音云々、アクセント云々と言うのであれば当然ドイツ訛りフランス訛りイタリア訛りはあるのですが・・当然イギリス英語とアメリカ英語も違うわけですしね~。
 
個人的にはヴォーカルも楽器のひとつとして捉えているので、メロディ等に妙なひっかかりがあって集中できないなどがなければ言語など気にしないですし、歌詞の内容より表現力で伝えるべきだとさえ思っているので訳もほとんど気にしません。そもそもヴォーカル有り無しでソフトは選びませんし
 
藤田恵美さんの「カモミール・ベスト・オーディオ」における英語もまったく気になる事はありませんでした。
そもそも私英語しゃべれませんし、もちろんネイティヴ・ジャパニーズですから英語の発音等を語る立場でもないですからね。
ただ、偏見などでなく「彼女の発音は気になる」という感想を持つ方がいても否定はしません。ああ、そうですかと。ただそれが偏見ではない事を祈りますが。
 
発音に限らず、クラシックやジャズにおいても演奏なり指揮で「日本人だから良くない」という方もいるようですね。私は日本人は音楽においても非常に優秀だと思います。ただ、日本社会全体において音楽が文化として根付いて無さは痛感します。結局海外の有名どころと絡んで云々で評価されるというか・・ブランド信仰で。。
文化として根付いてないので、底辺の広さ深さ、独創性などは海外からは大きく引き離されているのは事実ですが。。センス、実力は海外アーティストにまったく引けをとらない日本人は多いのです。
 
最近は中国、韓国は音楽や録音技術においても急成長を遂げ、国際コンクールなどでも優秀な成績を残しています。経済でも日本は苦境に立たされていますが、文化においても・・「愛国心」「自虐史観」といったキーワードはよく目にしますが、文化において自虐的な偏見を無くす事はすなわち「愛国心」であることのように思います(まっとうな国際感覚なんでしょうけどね)。
 
*追記:あくまで一般的な「偏見」についてですので必ずしも藤田恵美さんの歌唱について賞賛せよ、という内容ではないです。「好みではない」「違和感を感じる」などの意見はあって当然ですから。カヴァーなのでそれが馴染みと違うという事もあるでしょうし。そこのとこ誤解なきよう