変奏曲
クレア・ハモンド
SACDハイブリッド盤。今やイギリスを代表するピアニストの一人として活躍するクレア・ハモンド。圧倒的なテクニックと感性豊かな演奏で人気のピアニストですが、今回は「変奏曲」に焦点を当てたアルバムをリリースしました。
ここに収録された作品は超絶技巧ぶりに唖然とさせられるものばかり。物悲しくも幻想的で美しい旋律の主題と10の変奏曲から構成されているシマノフスキの「ポーランド民謡の主題による変奏曲」は高度なテクニックを要求され、また同時に抒情的な旋律を歌い上げる感性を要しますがハモンドは雄弁に演奏しており驚かされます。
ドイツの現代作曲家ラッヘンマンの「フランツ・シューベルトの主題による5つの変奏曲」はシューベルトの「ドイツ舞曲とエコセーズ」D.643から着想を得た作品。コープランドの「ピアノ・ヴァリエーション」はアメリカのピアノ・レパートリーの最高傑作と評される作品で、4つの音を核とし11小節の主題をもとに20もの変奏がついております。このほか、バートウィッスルの「ゴールドマウンテン変奏曲」、ジョン・アダムズの「I Still Play」、ヒンデミットの「変奏曲」、グバイドゥーリナの「シャコンヌ」と、20世紀から現代まで様々な顔を見せる変奏曲の世界に名手ハモンドが誘います。
キングインターナショナル【曲目】
(1)カロル・シマノフスキ(1882-1937):ポーランド民謡の主題による変奏曲 Op.10(1900-04)
(2)ヘルムート・ラッヘンマン(1935-):フランツ・シューベルトの主題による5つの変奏曲(1956)
(3)ハリソン・バートウィッスル(1934-):ゴールドマウンテン変奏曲(2014)
(4)ジョン・アダムズ(1947-):「I Still Play」(2017)
(5)アーロン・コープランド(1900-1990):ピアノ・ヴァリエーション(1930)
(6)パウル・ヒンデミット(1895-1963):変奏曲(1936)
(7)ソフィア・グバイドゥーリナ(1931-):シャコンヌ(1963)
【演奏】
クレア・ハモンド(ピアノ/スタインウェイD)
【録音】
セッション録音
2019年
ポットン・ホール(サフォーク州)
プロデューサー&サウンド・エンジニア:トーレ・ブリンクマン
(Take5 Music Production)