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SACDに特化した偏屈ブログ

テレサ・テン1977年ファースト・コンサート オリジナル・マスターテープから初SACD化

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Stereo Sound ORIGINAL SELECTION Vol.11 「テレサ・テン ファーストコンサート」(Single Layer SACD+CD・2枚組)

Stereo Sound

 

テレサ・テンが来日して3年目となる1977年、日本において初の本格的ホール・コンサートが東京・新橋のヤクルト・ホール(現ニッショーホール)にて行なわれました。

 この度、愛好家の皆様には、先行発売したファーストコンサートのアナログ盤に続く作品として、同公演を収録した全長版オリジナル・マスターテープから新たに製作した世界初となるシングルレイヤーSACD+CDの二枚組作品をお届けできることとなりました。

 テレサの歌声を収録した1/4インチのオリジナル・マスターテープは、40年以上経た今もなお良好なコンディションを保っていますが、今後のテープ保存状況を鑑みると、テープのコンディションが良質であるこのタイミングにおいて、貴重なテレサの歌声をそのままにDSD化し保存しておくことはテレサの音楽遺産を後世に残すために重要なことであると考え、製作に着手することとなりました。

 今回使用したマスター音源に収録の全18トラック31曲は、当時カセットテープで発売されましたが、初出のアナログレコードや復刻盤においては収録タイムの制約上、「女ひとり」「港町ブルース」「香港の夜」「夜の乗客」「空港(アンコール)」の5曲が未収録となる抜粋版でした。

 そこで今回の初SACD製作においては、未収録曲を含む全長版のオリジナル・マスターテープから新たにDSD化を行ない、シングルレイヤーSACDとCDのそれぞれに全曲を収録しています。

 ユニバーサル ミュージックの保管庫からカッティングスタジオに持ち込まれた全長版のオリジナル・マスターテープは、弊社におけるテレサのソフト製作ではお馴染み日本コロムビアの名エンジニア武沢茂の手により、スチューダーA80マスターレコーダーで再生され同社カスタムメイドのアナログコンソールでDSD化のための音調整が施されたのちピラミックスワークステーションとHORUSコンバーターを使用してデジタルマスターが新たに作り上げられました。

 お届けするディスク盤面は、再生時の読み取りエラーを極限まで低減するソニーの特殊コーティング技術、音匠コーティングを施した仕上げとしています。

 当時24歳、来日してまもないテレサの中国語イントネーションのニュアンスは、日本語歌唱においても、随所にその魅力を味わうことができます。

 アジアの歌姫テレサ・テン、ファースト・コンサート初のシングルレイヤーSACDとCDをお届けいたします。

ステレオサウンド

 

テレサ・テンは日本もですがアジアで今なお人気が高いですから、売上も良いのでしょう。