VIVA!SACD

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SACDに特化した偏屈ブログ

Global Culture Agencyが貴重な名演をSACD化 巨匠たちが得意曲で勝負に出た圧倒的なフランス公演の記録 カール・ベーム 、 オイゲン・ヨッフム 、 ヴィルヘルム・ケンプ、スタニスラフ・ネイガウス 、 エフゲニー・スヴェトラーノフ

ライヴ・イン・パリ 1969&1973
カール・ベームオイゲン・ヨッフムフランス国立管弦楽団ヴィルヘルム・ケンプ

タワーレコード

 

Spectrum SoundからCDでリリースされたものの廃盤となっているタイトルを、Global Culture AgencyがライセンスしてSACD化。フランス国立視聴覚研究所(INA)所有のオリジナル音源(24bit/192kHz)から、国内で独自リマスターを施して商品化しています。
2種のパリ・コンサートを贅沢にも合わせて収録。ベームブラームスヨッフムブルックナー、ケンプのベートーヴェン…どれもがまさに得意曲で大勝負といったドイツ・オーストリア系組合せの醍醐味にあふれています。ライヴならではの熱気と共に味わう至高の名演!

ベーム・イン・パリ1973》 Spectrum Sound/CDSMBA-001のSACD
「まず、モーツァルト。きりりと引き締まった構成と、細部にまで徹底して磨きをかけた美しさはベームならではである。「ドン・ファン」は言うならば作曲者直伝であろう。R.シュトラウスと直接の親交を持ったベームにとっては、まさにお家芸と言える。ブラームスも素晴らしい。たとえば、第2 楽章の渋くほの暗い音色はまさにドイツのオーケストラのようだ。」(平林直哉氏の解説より)

ヨッフム・ケンプ・イン・パリ1969》 Spectrum Sound/CDSMBA-003のSACD
「(ベートーヴェン)ケンプのタッチが克明に捉えられていて、ファンにはたまらないものである。とにかく、この人肌のように柔らかい音色、聴き手を慰撫するようなやさしさはケンプならではである。なお、ケンプはこの演奏でも、いつものように自作のカデンツァを弾いている。ヨッフムの伴奏も素睛らしい。古典的な均整美に溢れ、 明るく朗らかな雰囲気に満ちており、理想的と言える。」「(ブルックナー)音質が非常に鮮明なためにとても聴きごたえがある。オーケストラの機敏な反応も手に取るようにわかる。音楽の勢いは無駄なくエネルギー化されている。この演奏は恐ろしく色彩が豊かであり、それこそ万華鏡のようだ。こうした手さばきが可能ゆえに、スペシャリストの名を冠せられるのだろう。」(平林直哉氏の解説より)
キングインターナショナル

【曲目】
(1)《ベーム・イン・パリ1973》
モーツァルト:交響曲第29番 イ長調 K201
R.シュトラウス:交響詩ドン・ファン』 Op.20
ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 Op.73

(2)《ヨッフム・ケンプ・イン・パリ1969》
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op.58(カデンツァ:ヴィルヘルム・ケンプ)
ブルックナー:交響曲第5番 変ロ長調(原典版)

【演奏】
(1)
カール・ベーム(指揮)
フランス国立放送管弦楽団
(2)
ヴィルヘルム・ケンプ(ピアノ)
オイゲン・ヨッフム(指揮)
フランス国立放送管弦楽団

【録音】
ライヴ録音
(1)1973年5月25日
パリ、サル・プレイエル
(2)1969年10月22日
パリ、シャンゼリゼ劇場

 

 

ライヴ・イン・パリ 1973
スタニスラフ・ネイガウス 、 エフゲニー・スヴェトラーノフフランス国立管弦楽団

タワーレコード

 

Spectrum SoundからCDでリリースされたものの廃盤となっているタイトルを、Global Culture AgencyがライセンスしてSACD化。フランス国立視聴覚研究所(INA)所有のオリジナル音源(24bit/192kHz)から、国内で独自リマスターを施して商品化しています。
ロシアの巨匠がパリで繰り広げた貴重なライヴ録音。Spectrum Sound/CDSMBA-002のSACD化です。シンフォニーもコンチェルトも、ロシア流儀に貫かれた大演奏。フランスのオーケストラと聴衆を大いに刺激した公演だったことがうかがえる、熱気あふれる音楽の饗宴です。

「(スヴィリドフ)日本ではめったに演奏されないが、過去にはロシアから来日したオーケストラが時々プログラムにかかげていた。明快で親しみやすく、変化に富んだ曲想を考えると、もっと頻繁に演奏されても良いと私は思う。スヴェトラーノフは実に見事にいきいきと描いている。」「(ラフマニノフ)ロシア音楽通にはたまらない組み合わせである。演奏はお涙ちょうだい式の、安っぽいメロドラマとは一線を画している。私が一番感動的だと感じたのは第2 楽章だった。ソロもとびきりの美しさだが、伴奏がこれまた最高である。こんなに明るくしなやかで、しかも繊細さに満ち溢れたオーケストラは聴いたことがない。正直、スヴェトラーノフがこれほどのきめの細やかさを持っていたとは驚いた。」「(チャイコフスキー)いかにもスヴェトラーノフならではの名演である。オーケストラの音が完全にロシアの団体そっくりの響きを出していることに感心させられる。破滅を予告したような第3楽章が終わり、感動のフィナーレ。ここでスヴェトラーノフは、私淑していたムラヴィンスキーのような厳しく透徹した表現で締めくくっている。」(平林直哉氏の解説より)
キングインターナショナル

【曲目】
スヴィリドフ:トリプティク
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 作品18
チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調 作品74『悲愴』

【演奏】
スタニスラフ・ゲンリホヴィチ・ネイガウス(ピアノ)
エフゲニ・スヴェトラーノフ(指揮)
フランス国立放送管弦楽団

【録音】
ライヴ録音
1973年2月7日
パリ、シャンゼリゼ劇場