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凄すぎる家族共演! 児玉姉妹奇跡のモーツァルトとプーランクの登場

モーツァルト&プーランク: 2台&3台ピアノのための協奏曲集
児玉麻里 、 児玉桃 、 カリン・ケイ・ナガノ 、 ケント・ナガノ 、 スイス・ロマンド管弦楽団

タワーレコード

 

児玉麻里&桃姉妹のピアノ・デュオ、待望の最新録音が登場します。それもモーツァルトプーランクの協奏曲、なんと児玉麻里の夫君ケント・ナガノ指揮のスイス・ロマンド管弦楽団という豪華すぎる共演。さらに注目はモーツァルトの3台のピアノのための協奏曲をケント・ナガノと児玉麻里の愛娘カリン・ケイ・ナガノが加わり、まさに凄すぎる家族のアルバムとなっています。奏者たちは「夢が実現した」と記しています。

仲の良さは息のあい方から伝わりますが、3台のピアノのための協奏曲は主役の第1ピアノを若きカリンに担わせ、懸命に弾くのを両親と叔母が温かくも見守り、美しいアンサンブルにしているのが胸を打ちます。モーツァルトはこの曲をロードロン伯爵夫人とその二人の娘のために作ったとされますが、その初演時の様子を彷彿させる思いがします。

聴きものはプーランク初期の傑作協奏曲。バリ島のガムラン音楽やフランスのシャンソンをはじめ盛りだくさんな内容の曲ですが、「戴冠式」協奏曲のパロディや引用も含めモーツァルトの精神に回帰しているとプーランク自身が認めており、カップリング的にも自然。速いパッセージなど技術面に加え、両奏者およびオーケストラとのアンサンブルが非常に難しい作品ですが、3名が一体化した奇跡的な完成度を示しています。

技術的完璧さはもちろんながら、モーツァルトの輝きやプーランクならではのオシャレさなど児玉麻里&桃姉妹の薫り高きあでやかなピアニズムを存分に堪能できます。
キングインターナショナル

【曲目】
(1)モーツァルト:3台のピアノのための協奏曲ヘ長調K.242「ロードロン」
(2)モーツァルト:2台のピアノのための協奏曲変ホ長調K.365
(3)プーランク:2台のピアノのための協奏曲ニ短調

【演奏】
児玉麻里(第2ピアノ(1)(2)、第1ピアノ(3))
児玉桃(第3ピアノ(1)、第1ピアノ(2)、第2ピアノ(3))
カリン・ケイ・ナガノ(第1ピアノ(1))
ケント・ナガノ(指揮)スイス・ロマンド管弦楽団

【録音】
2023年3月/ヴィクトリア・ホール(ジュネーヴ)
エグゼクティヴ・プロデューサー:スティーヴ・ロジャー(スイス・ロマンド管弦楽団)、
ヨブ・マールセ(San Francisco Classical Recording Company, SFCRC)
レコーディング・プロデューサー:ヨブ・マールセ
バランス・エンジニア&エディティング:エルド・グルート(Polyhymnia International B.V.)
レコーディング・エンジニア:ジャン=マリー・ヘイセン(Polyhymnia International B.V.)

 

 

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