VIVA!SACD

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SACDに特化した偏屈ブログ

2011年注目新譜その3

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近年来日も多く、ピアノ界の新たな巨匠として注目を集めている名手エル=バシャの最新録音盤です。今回は遂にエル=バシャがバッハを手がけます。1曲目の有名なプレリュードから即バッハの世界に引き込み、隙のない緊張感と豊かな響きのなかで「無限の調和」の旅をしているかのようです。
 エル=バシャのバッハはとにかく美しい! 卓越した技術をもとに奏でられるその音は、まったく混濁がありませんが、絶妙なペダリングにより暖かな響きを導き出します。シンプルで飾り気のない美しい音色、ピュアなサウンドはエル=バシャの魅力のひとつです。そして徹頭徹尾エル=バシャのアナリーゼが展開されます。より自由に奏でられるプレリュード。完全に構築されてゆくフーガ。この「静」と「動」で展開される偉大なるバッハの作品を完全に創造しています。
 また、今回は「バッハの深い響きを再現するにはこのピアノではないと!」というエル=バシャの強い希望によりベヒシュタインD-280を使用しました。ピアノの音色により深みと強いコントラストを表現しております。これぞ「現代のバッハ像」「ピアノ芸術の最高峰」というアルバムが誕生しました。(トリトン

【収録情報】
J.S.バッハ平均律クラヴィーア曲集第1巻 BWV.846-869

 アブデル=ラーマン・エル=バシャ(ピアノ)
 
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↑は共にチェンバロによる演奏です
 
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ベートーヴェン交響曲シリーズを完成させたヴァンスカとミネソタ管がピアノ協奏曲全集のプロジェクトを開始しました。
 ソリストとして白羽の矢が立ったのはBISが現在最も力を入れているロシア出身の天才エフゲニー・スドビン。ヨーロッパではすでに非常な人気を勝ち得ています。当録音はヴァンスカともども生気にあふれ新鮮の極み。いかなる巨匠にも勝るとも劣らず凄演で、単なる音階を弾いても感動させてしまうような魔術を秘めています。(キングインターナショナル)

【収録情報】
ベートーヴェン
・ピアノ協奏曲第4番ト長調 Op.58
・ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 Op.73『皇帝』

 エフゲニー・スドビン(ピアノ)
 ミネソタ管弦楽団
 オスモ・ヴァンスカ
(指揮)
 
スドビンSACD
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ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番、または5番の主なSACD
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古楽器界の巨匠であるシギスヴァルト・クイケンの愛娘であるマリーとヴェロニカは、それぞれ声楽家・ヴァイオリン奏者として活躍する一方、ピアノ(特に伴奏法)についても専門的な高等教育を受け、プロとして活動を行っています。家庭環境もあり、ピアノフォルテが身近な楽器として存在していたので、その演奏を聴くと、彼女たちが遺伝子レベルで楽器に精通していることがわかります。
 今回、モーツァルトの晩年の4手連弾のソナタ2曲に、人気の高い2台ピアノのソナタを加え、ピアノフォルテで演奏しています。ピアノフォルテの文字通りの限界(音量であるピアノとフォルテの限界)に挑戦。深く理解した上で、モーツァルトが双方の奏者に与えた、それぞれ独立し、時に複雑で技術的に多くのことを要求するパッセージを、緻密にかつ音楽的に、華麗に奏でる珠玉の1枚です。(OCTAVIA)

【収録情報】
モーツァルト
・2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.448
・ピアノ連弾ソナタ ヘ長調 K.497
・ピアノ連弾ソナタ ハ長調 K.521

 マリー・クイケンピアノフォルテ
 ヴェロニカ・クイケンピアノフォルテ
 使用楽器:1788年ヨハン・アンドレアス・シュタインのレプリカ2台(クロード・ケレコム製作)
 
 
ヴェロニカはヴァイオリニストとして
イメージ 11 にも参加してます。親父のシギスヴァルト、伯父ヴィーラントも参加の二世代クイケン・ファミリー盤です
クイケン3兄弟大好きなので、次世代の活躍も嬉しい限りです