女性ガンピニスト、ヒレ・パールとドイツ随一の人気と実力を誇る
、そしてヴァイオリンにペトラ・ミュレヤンス
生前はバッハをしのぐ人気と名声があったと言われるテレマン。それも納得出来る極上のメロディがこれでもかと押し寄せます。バロックの平和なメロディに癒されながらも、けして緩やかさだけでなく心躍る陽気さ、時折激しさもある。それがDSD録音の高い鮮度と解像度で、文句j無しの実力派演奏で堪能できる。
ヴィオラ・ダ・ガンバとなると「枯れた」イメージがあるかも知れませんが、ヒレ・パールの演奏はエネルギッシュ。
とてもノッてそのイメージを良い意味で覆しています。フライブルク・オーケストラの演奏も同じく瑞々しく、このオケとの共演が相乗効果、ケミストリーを生み出しているのではないでしょうか。とても素晴らしい演奏です。
そしてペトラ・ミュレヤンスのバロック・ヴァイオリンの旨味。これは「ガンバ・アルバム」と捉えなくともよい、ペトラのヴァイオリンを聴くためだけでも価値がある。地味になりがちな「ガンバ」ものですが、このヴァイオリンがあるため「ガンバ」初心者でも一発で気に入るのではないでしょうか。マニアックじゃない万人受け(ロックやポップ好きでも、メロディ派であれば十分お薦め)するアルバムだと私は思います。
サラウンドももちろん収録。フワッと空間を包み込む、メロディの宝庫ゆえ気持ちよさも倍増。血液が浄化していく様な気持ちになります。配置が明確になり各楽器を追っていく楽しさがサラウンドにはありますね。楽器をやっている、やっていた方なんかは余計に面白いと思います(サラウンド全般に言える事ですね)
ヒレ・パールは前作「人間の声~マラン・マレ:ヴィオール作品」もSACDで、こちらも極上アルバムですが、ガンバのパールとテオルボのリー・サンタナによるデュオ・アルバムなので、今作の方が取っ付き易さは上なので先に紹介しました。「人間の声」も追って紹介したいと思います。
プロデューサーは
Rene Moller
レコーディングエンジニアは
Tobias Lehmann
エディティングは
Julian Schwenkner
ののチーム。 グラミー賞ベスト・オペラ部門受賞の
GRAMMY Award "Best Opera Recording"
Saariaho: L'AMOUR DE LOIN Kent Nagano, conductor; Daniel Belcher, Ekaterina Lekhina & Marie-Ange Todorovitch; Martin Sauer, producer (Deutsches Symphonie-Orchester Berlin; Rundfunkchor Berlin) [Harmonia Mundi]
Saariaho: L'AMOUR DE LOIN Kent Nagano, conductor; Daniel Belcher, Ekaterina Lekhina & Marie-Ange Todorovitch; Martin Sauer, producer (Deutsches Symphonie-Orchester Berlin; Rundfunkchor Berlin) [Harmonia Mundi]
もこのTELDEXチームによるものでした。