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SACDに特化した偏屈ブログ

〈タワレコ限定SACD〉Definition Series第11弾プレヴィンのラフマニノフとビーチャムのフランク

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株式会社ワーナーミュージック・ジャパンと東京電化株式会社のご協力による、「Definition Series(ディフィニション・シリーズ)」最新第11弾は、旧EMIレーベルのエポックメイキング的な意味を持つプレヴィンによるラフマニノフと、同レーベルに多くの録音を長く行ってきた英国を代表する名指揮者、ビーチャムの最後の録音の2種を取り上げました。それぞれが録音史に残る名盤です。
プレヴィンはこのラフマニノフ交響曲第2番の録音において、それまで慣例的であった各所の大幅なカットを復元したことでこの曲の真の評価を確立し、その後の同曲の録音・演奏に大きな影響を与えました。第2番のみ国内盤でSACDとして2012年に発売されましたが、今回の復刻では他の曲と共にマスタリングを新規で行っています。この時期のEMI録音はまさにアナログ録音の成熟期にあたり、この後70年代後半にピークを迎える名録音のひとつとしても名高い音源です。
ビーチャムの1959年10月から12月にかけてのパリでの一連の録音(ステレオ収録)では、明瞭な指揮と当時のフランスのオケ独特の音色が見事に合致した、まさに宝石のような演奏が残されました。それらの中でもベストと呼び声の高いビゼー交響曲とこのフランクの録音は、ビーチャム音源の最後を飾る珠玉の演奏です。録音史に残るこれらの名盤は精緻なSACDでこそ、マスターに残されたビーチャムの細部に渡る芸術をより堪能できるのではないでしょうか。
~制作に関しまして~
音源に関しましては、本国より取り寄せた96kHz/24bitのWAVデータを基本にSACD層用としてDSDに変換した後、マスタリングを行い、それとは別にCD層用としてもPCMでマスタリングを行いましたので、SACD層、CD層、それぞれ独立したマスタリングとなっております。PCMで編集した後にDSDにも変換を行う、もしくはDSDで編集した後にPCMにも変換を行うといった1回のマスタリング作業で兼ねるのではなく、SACD、CD、それぞれの特徴や音質を重視した上で、個別にマスタリングがされています。その際、過去に発売されたCDと極力比較するという検証も行なった上で、音楽を最大限に生かすべく、最小限かつ最適なマスタリングを心がけました。マスタリング・エンジニアは、これまでと同様に、優秀な復刻を数多く手掛けてきた杉本一家氏です。
当シリーズでは未だ高品位でデジタル化されていない音源を新たに取り寄せておりますが、一部では経年変化による不具合等が生じている箇所もございますことを、ご了承ください。時間と技術との狭間で、最大限の尽力で後世に残る音源を今後もリリースしていきたいと考えています。
~「ディフィニション」とは、解像度や鮮明さ、を表す単語。一般的には「ハイディフィニション」の略称で、主にテレビ画面などにおける表示が、高精細・高解像度であることにも用いられますが、音源におきましても、ハイレゾ化が進んだ現代の音楽環境から求められる要望に応えるべく、タワーレコードがこれまで発売してまいりましたオリジナル企画盤の延長として、新たに定義した新シリーズです。(タワーレコード)

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7月26日発売!アナウンスからリリースまでが短い(笑)予算が~