VIVA!SACD

VIVA!SACD

SACDに特化した偏屈ブログ

ヤンソンス&コンセルトヘボウ管によるマーラー“交響曲第7番”

21世紀を代表するマーラー指揮者のひとり、マリス・ヤンソンスロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団音楽監督在任中には、マーラーのチクルスを録音しませんでしたが、ここにきて 2016年9月にライヴ録音された交響曲第7番が発売。これで1から8番までリリースされたことになり、ヤンソンスRCOマーラー・プロジェクトは完成に近づいています。とはいえ、ヤンソンスマーラー交響曲第7番の録音がないわけではありません。オスロ・フィル(2000年3月)、RCO(2000年12月/ 放送用録音集RCO15002 に収録)、バイエルン放送響(2007年)との録音があります。そしてコンセルトヘボウ管とマーラーの伝統は、マーラー自身が指揮をするなど深い関係にあり、この7番も1909年にオランダ初演するためにマーラー自身がコンセルトヘボウ管を振りにきています。ヤンソンスの演奏は、前衛的な響きとされる7番を、明確に丹念に描きだし、コンセルトヘボウの滑らかな音色も功を奏し、そこから生まれる自然な音楽の流れをみごとにまとめあげています。(キングインターナショナル)
 
【曲目】マーラー交響曲第7番ホ短調「夜の歌」
【録音】2016年9月28-30日、アムステルダム・コンセルトヘボウ、ライヴ