Challenge Classics
Dora Deliyska plays J. Strauss/Schulz-Evler, The beautiful blue Danube
シンプルで穏やかな3拍子のダンスであるワルツで統一しながら、複雑な様相を持ったプログラミングで聴かせる技ありの一枚。前半は普通のワルツ集といった趣ですが、その流れは超絶技巧の秘曲アドルフ・シュルツ=エヴラーの『「美しく青きドナウ」の主題によるアラベスク』に収斂され一つのクライマックスを築きます。演奏至難の水飛沫のアラベスクでもって遥か高みへと昇華させられるワルツ。そしてリゲティ、バルトーク、ドビュッシーがそれぞれに異質な香りを持ち込み、最後はワルツの終焉を告げる退廃的な『ラ・ヴァルス』で締めくくるという構成が実にドラマティックです。
ドラ・デリイスカは1980年ブルガリア生まれ。イタリア、ウィーンで学びシュテファン・ヴラダーらに師事しました。(輸入元情報)【収録情報】
● シューベルト:5つのワルツ(嬰ハ短調 D.365-27/ロ長調 D.365-22/変イ長調 D.365-10/変イ長調 D.365-13/変イ長調 D.365-12)
● シューベルト/リスト編:ワルツ・カプリス『ウィーンの夜会』 S.427-6
● リスト:メフィスト・ワルツ第1番『村の居酒屋での踊り』 S.514
● ヨゼフ・シュトラウス:ワルツ 変ロ長調『ウィーンの子供たち』
● シュルツ=エヴラー:ヨハン・シュトラウス2世『美しく青きドナウ』の主題によるアラベスク
● リゲティ:『ムジカ・リチェルカータ』より『ワルツのテンポで』
● バルトーク:14のバガテルより『ワルツ』 Sz.38-14
● ドビュッシー:ワルツ『レントより遅く』
● ラヴェル:舞踏詩『ラ・ヴァルス』ドラ・デリイスカ(ピアノ)
録音時期:2019年10月4-6日
録音場所:オーストリア、L. Bosendorfer Klavierfabrik
録音方式:ステレオ(DSD/セッション)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUNDMastering Engineer:
Bert van der Wolf
Mixing Board:
Northstar Recording Services BV
Notes:
Dora Deliyska & Dr. Christian Kuhn
Producer:
Bert van der Wolf
Recording Engineer:
Bert van der Wolf
Recording location:
L. Bösendorfer Klavierfabrik, Wiener Neustadt, Austria
Recording Type & Bit Rate:
DSD 64