昨年演奏活動からの引退を表明したアシュケナージによるベートーヴェンのピアノ協奏曲全集を初DSDマスタリング。ショルティ指揮シカゴ交響楽団とのこの演奏は、1974年度のレコード・アカデミー賞協奏曲部門賞を受賞しました。英『グラモフォン』誌は「アシュケナージの音の幅には並外れたものがあり、サー・ゲオルグ・ショルティはそれにぴったりと寄り添い、シカゴ交響楽団の深く美しい音色で録音されている」と、この録音を評しました。3枚目の余白には、アシュケナージにとって初めてのベートーヴェン・ピアノ・ソナタ録音となった「ハンマークラヴィーア」ソナタを収録。30代前半のアシュケナージによる、ベートーヴェン演奏の原点ともいえる録音が、ベートーヴェン・イヤーに甦ります。オリジナル・マスターから英Classic Soundで2020年に制作したDSDマスターを使用しています。
録音年 1967年7月(6)、1971年5月(3,5)、1972年5月(1,2,4)
録音場所 イリノイ大学、クラナート・センター(1-5)、ロンドン、キングズウェイホール(6)
指揮者 サー・ゲオルク・ショルティ(1-5)
楽団 シカゴ交響楽団(1-5)
収録情報】
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集Disc1
1. ピアノ協奏曲第1番ハ長調 Op.15
2. ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.19Disc2
3. ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37
4. ピアノ協奏曲第4番ト長調 Op.58Disc3
5. ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 Op.73『皇帝』
6. ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調 Op.106『ハンマークラヴィーア』
*SACDシングルレイヤー