10代の時に聴いたものの「なんだこの軟弱音楽は」と毛嫌いしていたパット・メセニー。タワーレコードからのECM-SACDシリーズも他は買っていたものの、メセニーはパスしてました。。
しかし、ECM-SACDシリーズが一向に新作が出ない、クラシックは順調にSACD化が進んでいるのに・・ジャズはクラシックに比べ市場規模が小さい、またジャズ・ファンにはLPが根強い人気でSACDユーザーが少ない・・これはジャズSACDを活性化させる為にも、売り上げに貢献しておこう(廃盤からの復活のタイミングでもありましたし)、と使命感のみで購入。
いったいお前はSACDの何なんだ?という突っ込みは置いておいて(笑)
最初はやはり、よくわかんねーなと思っていたのですが・・聴き続けていると心地よい。「対峙する」というスタンスより「浸る」、サウンドに身を委ねるのがメセニーの聴き方かと気付くと、ハマってしまいました。めちゃめちゃ良いです。
ECMのSACDに共通するのですが、より「感情」が感じられる、これがCDで聴いた時の印象とは違う点、年齢と音楽経験を重ねた事での受け止め方、趣味趣向の変化も当然ありますが、「静寂の次に美しい音」のECMに「静寂の中に感情が宿る」のに気付いたはSACDの大いなる恩恵。
また、聴いたタイミングもちょっと暑くなってきた頃(4~5月)というのが良かった。
爽やかな風が吹き抜ける様なサウンドは気候にピッタリ。ナナ・ヴァスコンセロスが参加してる「オフランプ」「トラヴェルズ」がワールド・ミュージック好きなのでよりハマり易かった。
余談ですが「Are You Going With Me?(ついておいで)」は井上陽水「リバーサイドホテル」を思い出しました。どちらも幻想的な雰囲気で。どちらも82年発表なのも面白い(「リバーサイドホテル」がヒットしたのは「ニューヨーク恋物語」に使用された88年)。
Pat Metheny - Are you going with me
すっかりパット・メセニー好きになってしまいました。SACDはこれまで苦手だったりピンと来なかった音楽の良さに気付かせてくれるなと思います。
このチャレンジが大成功に気を良くして、これまで聴いてなかったのに手を出すという沼にハマるはめになるのですが、それはまた次に
トラヴェルズ
オフランプ
ブライト・サイズ・ライフ
想い出のサン・ロレンツォ