VIVA!SACD

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SACDに特化した偏屈ブログ

ワルター最晩年の伝説的公演"ワルター&ウィーン・フィル 1960年告別演奏会"を1枚にSACDシングルレイヤー世界初SACD化

ワルター&ウィーン・フィル 1960年告別演奏会(シューベルト・未完成交響曲マーラー交響曲第4番 他)タワーレコード限定>
ブルーノ・ワルターウィーン・フィルハーモニー管弦楽団エリーザベト・シュヴァルツコップ

タワーレコード

 

Altusのベストセラーである名盤をタワーレコード限定で初SACD化。INAに唯一現存するオリジナル・アナログマスターテープから96kHz/24bit化を行ったマスターを基に、ALTUS斎藤氏により最新のリマスターを施し、通常CD版とは違う大いなる魅力を獲得しました。収録されているのはマーラー生誕100年に湧く1960年5月、楽友協会で行われたワルターウィーン・フィル最後の演奏会。マーラーの招きを受け1901年からウィーンで活動してきたワルターの総決算とも言うべき、とろけるような美音と深い慈しみに満ちた感動的な音楽が奏でられています。伝説的公演の全貌が、より高音質のSACDで蘇りました。500本のみの限定発売。

1960年5月29日の演奏会の録音は、ワルターが1901年にマーラーの招聘によってウィーン宮廷歌劇場の副指揮者なってから、ウィーンの音楽界と約60年来続いてきた指揮者としての最後の時を記録した歴史的音源です。当時、ワルターは83歳であり、この日の演奏会がワルターウィーン・フィル、そして聴衆も最後の機会ということを察知(あるいは承知)していました(ウィーン・フィルとは1907年以来、生涯で189回の演奏会を開催)。この時、ウィーンではマーラー生誕100年の記念演奏会が大々的に行われており(オーストリアでは記念切手も発売)、ウィーン・フィルを始めとして多くの演奏会が開催されていました。その中でもこのワルターとの演奏会は特別であり、元々マーラーにより縁を得たウィーンの聴衆に、マーラーの作品をもって別れを告げたことになります。演奏は最晩年の録音スタイルと同様、非常にスケールの大きい音楽的振幅と共に、抒情的な面でもかつてないほどの情感を吐露しており、ライヴならではの感興も感じられる、超一級の出来です。元々はORF(オーストリア放送)の音源ですが、オリジナルマスターが失われており、このALTUSの音源は市販のCD(ALT267)以来、INA(フランス国立視聴覚研究所)で発見された放送用マスターテープを基にしています。CD発売時も音質がクリアになり評価が高かったもので、今回の96kHz/24bitに遡っての高音質化は、さらに鮮度や解像度含め一段と音質が向上しました。ワルターファンならずとも、60年前にウィーンで行われた、伝説的な演奏会が眼前に迫るその雰囲気も含めて高音質で堪能ください。尚、今回の解説書は、前回の市販CD発売時の山崎浩太郎氏による秀逸な解説他はそのまま掲載しています。

【曲目】
1. フランツ・シューベルト:交響曲第7(8)番 ロ短調 「未完成」 D.759
2. グスタフ・マーラー:子供の魔法の角笛 - 第9番 美しいトランペットの鳴り響くところ
3. 同:リュッケルト歌曲集 - 第4番 ぼくはほのかな香りを吸い込んだ(菩提樹の香る部屋にて)
4. 同:交響曲第4番 ト長調 以上、モノラル録音

【演奏】
エリーザベト・シュヴァルツコップ(S) (2-4)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ブルーノ・ワルター(指揮)

【録音】
1960年5月29日 ウィーン・ムジークフェラインザール:ライヴ録音(モノラル)

【原盤】
INA

※世界初SACD化。SACDシングルレイヤー(SACD対応プレーヤーでのみ再生可)。2ch非圧縮。モノラル録音
※歌詞対訳付(2-4)
※INAに唯一現存するオリジナル・アナログマスターテープから96kHz/24bit化を行ったマスターを基に、2020年にALTUSレーベルの斎藤啓介氏により、最新デジタル・マスタリング
※所々、マスターに起因するノイズや一部ドロップアウト、編集が存在します。予めご了承ください
※通常ジュエルパッケージ仕様
※盤印刷面:緑色仕様
※解説:山崎浩太郎氏他、解説書合計20ページ(解説・対訳はALT267/8 に掲載のものを使用)