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タワレコ限定SACD 朝比奈隆&東京交響楽団による重厚壮大な90年代の名盤が復活 新規で江崎友淑氏がマスタリング。シリアル・ナンバー付700セット限定盤

ブルックナー: 交響曲選集(1991-1996)~交響曲第5番、第7番、第8番、第9番(2種)、テ・デウムタワーレコード限定>
朝比奈隆 、 東京交響楽団

タワーレコード

 

朝比奈隆が90年代東京交響楽団に来演したライヴの記録。91年の「テ・デウム」「第9番」の名演が、その後の93年から4年間のチクルスの大きな成果として結実したことが、ここに刻印されています。朝比奈と気脈の通じ合った東京交響楽団との相乗作用は、燃焼度の高い「第5番」、高揚感が見事な「第7番」、雄渾で共感深い「第8番」、そして覇気溢れる「第9番」と、まさに男性的風貌のブルックナー像を生みだしています。宇野功芳氏絶賛の91年盤を加えた6枚組セットは今回が初登場。東条碩夫氏の新原稿、宇野功芳氏による91年盤演奏解説、江崎友淑による2021年新マスタリングや緑色レーベル仕様等、魅力的な構成となっています。キャニオンクラシックス原盤、約10年ぶりの新装再発売です。尚、同じオクタヴィア・レーベルでの復刻は、2021年4月23日発売の「ブラームス:交響曲全集(1994-1995)」(OVEP00011)に続くリリースとなります。また、今回の復刻では以前市販の単売時に2枚組で発売されていた「第5番」と91年収録の「テ・デウム&第9番」をそれぞれ1枚に収録し、全体の枚数を削減しました。

朝比奈によるブルックナーの演奏回数に関して、大阪フィルに続いて2番目に多いオーケストラが東響でした(以下、都響と新日フィルが同数で続く)。もちろんブルックナー以外も共演を重ねていた両者は、晩年に至るまで多くの名演を残しています。その中でもブルックナーの演奏曲目は、ここにある曲以外でも第2,3,4,6番も含まれており、大阪フィルに次ぐ規模であったと言えるでしょう。尚、「テ・デウム」は生涯6度の演奏の最後がこの1991年となりました。今回、没後20年の機会に朝比奈の残した軌跡を辿っていますが、やはり朝比奈のブルックナー演奏は別格であり、現在ではこのような巨匠的な演奏が時代としての流れもあってか潰えているため、単なる記録としてではなく、むしろ懐かしさと共に憧れをも抱くほどと思われます。高音質で当時の会場の空気感や音色を聴くことができますので、従来盤以上にかつての記憶が蘇ってくるでしょう。没後20年の節目として、今回の解説書にはかつて何度も対談を重ねた東条碩夫氏による文章も掲載しました。朝比奈のブルックナーを振り返った上で、氏ならではのエピソードも交えた必読の解説です。ユーモア溢れる朝比奈の口調を彷彿させる件は、朝比奈ファンならずとも興味深い内容となっています。

今回の解説書は、序文に新規で東条碩夫氏による序文解説を掲載し、91年盤の初出時解説を執筆した宇野功芳氏の文章も収録。音質にも留意し、オクタヴィア・レコードの代表である江崎友淑氏の手で今回の発売のために新規でマスタリングを行いました。シリアル・ナンバー・シール付の700セット限定でリリースいたします。

【曲目】
アントン・ブルックナー:
<DISC1>
1. 交響曲 第5番 変ロ長調 (原典版)

<DISC2>
2. 交響曲 第7番 ホ長調 (ハース版)

<DISC3><DISC4>
3. 交響曲 第8番 ハ短調 (ハース版)

<DISC5>
4. 交響曲 第9番 ニ短調 (原典版)

<DISC6>
5. テ・デウム
6. 交響曲 第9番 ニ短調 (原典版)

【演奏】
古嵜靖子(ソプラノ)
郡愛子(アルト)
川上洋司(テノール)
多々羅廸夫(バス)
東京交響楽団コーラス(合唱指揮:堀俊輔)
東京交響楽団
朝比奈隆(指揮)

【録音】
1993年11月13日(第8番)
1994年4月23日(第7番)
1995年4月12日(第5番)
1996年4月13日(第9番[DISC 5])
東京・サントリーホールにて収録
1991年3月16日(テ・デウム&第9番[DISC 6])
東京・Bunkamuraオーチャードホールにて収録

【マスタリング・エンジニア】
江崎友淑(Tomoyoshi Ezaki)

【原盤】
キャニオンクラシックス

 

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