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SACDに特化した偏屈ブログ

ペッテションの歌曲『裸足の歌』『6つの歌』をペーテル・マッテイが歌う

ペッテション: 歌曲《裸足の歌》《6つの歌》
ペーテル・マッテイ 、 ベングト=オーケ・ルンディン

タワーレコード

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SACDハイブリッド盤。スウェーデンの作曲家アッラン・ペッテションは、もっぱら彼が1950年以降に集中して書いていった堅固なつくりの交響曲で知られます。
しかし、それより以前、ストックホルム音楽大学の学生だったころとストックホルム・フィルハーモニックのヴィオラ奏者だったころ、彼は、室内楽曲や歌曲集を作曲していました。その歌曲集のひとつ、1943年から1945年にかけて書かれた《裸足の歌》は、いくつかの歌を後の交響曲に引用するなど、生涯、彼にとって重要な意味をもつ作品になりました。この《裸足の歌》は、貧しい労働者階級人々の住む界隈で育った子供時代を反映した作品など、自伝的内容をもち、きわめて個人的で古風な言葉も使いながらペッテション自身が書いた24の詩に作曲された作品です。うち22曲は、すべて、短調で書かれ、民謡、賛美歌、流行歌を暗に示す語法が使われています。1935年の《6つの歌》は、グンナル・ビョーリングやインゲボリ・ビョークルンドたち5人の詩をテクストに使い、「歌曲集」を意図せず書かれた作品です。
バリトンのペーテル・マッテイと、30年近くにわたりコラボレーションをつづけるピアニスト、ベンクト=オーケ・ルンディンによる録音。マッテイが録音した、「痛み」という基調の共通するシューベルトの《冬の旅》(BIS SA-2444)

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は、ペッテションの音楽の熱心な聴き手が多いといわれるドイツのメディアから高く評価されたアルバムです。
キングインターナショナル

【曲目】
アッラン・ペッテション(1900-1980):
●《6つの歌(6 sanger)》~中声とピアノのための(1935)
カラスが死ぬと静かになる(Det blir stilla da krakorna dor)
ひとりぼっちの歌(En visa i ensamhet)
松の木と稲妻(Pinjen och blixten)
あきらめ(Resignation)
隠れ家(Tillflykt)
私の心には小さな子が必要だ(Mitt hjarta behover ett litet barn)

●《裸足の歌(Barfotasanger)》(1943-45)
嘆きの歌(Visa i sorgton)
賢い者と握り拳(Klokar och knythander)
母は貧しく(Fattig ar Mor)
愛が道に迷い(Karleken gar vilse)
星と鉄格子(Stjarnan och gallret)
なにかを失くした(Nanting man mist)
花よ、話してくれ(Blomma saj)
冬の歌(Vintervisa)
小さな子は待つだろう(Liten ska vanta)
娘と嘘つきの風(Jungfrun och ljungarpust)
フィドル弾きの天国への旅(En spelekarls himlafard)
君は知っているだろう(Du vet)
君は嘘をついている(Du lognar)
主は草原を行く(Herren gar pa angen)
海辺の犬(Hundarna vid havet)
ちょっとした口論(Kivlynnte liten)
いろいろと思うところがある(Jag tanker pa ting)
足元の花(Blomma vid min fot)
家出したもの(Rymmaren)
わたしの憧れは(Min langtan)

【演奏】
ペーテル・マッテイ(バリトン)
ベンクト=オーケ・ルンディン(ピアノ/Steinway D)

【録音】
セッション録音
2021年3月11-14日
オレブルー・コンサートホール
(オレブルー、スウェーデン)

プロデューサー、サウンド・エンジニア:
マリオン・シュヴェーベル(Take5 Music Production)

 

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