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SACDに特化した偏屈ブログ

クリーヴランド管自主制作第3弾 ブロンフマンの鋼のようなピアノによるシュニトケ プロコフィエフの第2交響曲

シュニトケ: ピアノと弦楽のための協奏曲、プロコフィエフ: 交響曲第2番
フランツ・ウェルザー=メスト 、 クリーヴランド管弦楽団 、 イェフィム・ブロンフマン

タワーレコード


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ウェルザー=メスト率いるクリーヴランド管弦楽団自主レーベル第3弾は、コロナ「前」(プロコフィエフは2020年1月録音)とコロナ「後」(シュニトケは2020年10月録音)に行われた音楽活動の記録となります。

プロコフィエフ交響曲第2番は、20世紀初頭の機械や産業への大きな期待、そして刻々と変化成長する時代に触発され、きわめて精巧に作曲されています。
ヴェルザー=メストは、この作品について「世界大戦そのものと、それが人々のものの考え方をどのように変えたか、の双方についてのきわめて魅力的な考察である。これは近代化、そして現在に対する非常なる先見の明であり、今日でも私たちに深い感動をあたえ、同時に我々を不安に陥れるような、ひとりの表現主義者の精神を見せてくれている」と述べています。サイレンが鳴り響くような管楽器による第1楽章冒頭から、オーケストラのうまさが炸裂。つづく第2楽章の変奏も、緻密なアンサンブルで隙の無い展開。メストの統率の確かさと、オーケストラのうまさがないと成立しない演奏となっています。

シュニトケのピアノ協奏曲は2020年10月、まさにコロナの厳戒態勢の中、以降のデジタルコンサートのライヴ・シリーズの先駆けとして行われた録音。オケにとって初レパートリーとなります。ソーシャルディスタンスをとった弦楽のメンバーたちによるアンサンブルはしかし、メストの統率と、こうした厳しい状況を乗り越えようとする楽団員とブロンフマンとの強い思いによって、抜群の集中で響きます。ブロンフマンがピアノから繰り出す、鋼鉄のように冷淡で強烈に締め付けるような和音の演奏は、恐怖をおぼえるほど。異常なまでの緊迫感と迫力です。
キングインターナショナル

【曲目】
(1)シュニトケ(1934-1998):ピアノと弦楽のための協奏曲(1979)[19:56]
(2)プロコフィエフ(1891-1953):交響曲第2番 ニ短調 op.40 (1924-25)[34:18]

【演奏】
フランツ・ウェルザー=メスト(指揮)
クリーヴランド管弦楽団
イェフィム・ブロンフマン(ピアノ)

【録音】
(1)2020年10月15-17日
クリーヴランド、セヴェランス・ホール
(無観客ライヴ配信用録音)
(2)2020年1月17,18日
マイアミ、ナイト・コンサート・ホール
エイドリアン・アルシュト・センター・フォー・ザ・パフィーミング・アーツ
(ライヴ録音)

 

  

  

 

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