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SACDに特化した偏屈ブログ

スヴェトラーノフ&ソヴィエト国立響/チャイコフスキー:交響曲全集、マンフレッド交響曲 Live in Tokyo

チャイコフスキー没後130年 企画
タワーレコード・オリジナル企画盤
オクタヴィア・レコード x TOWER RECORDS
チャイコフスキー:交響曲全集 Live in Tokyo
名匠スヴェトラーノフが遺した、伝説の1990年東京ライヴ!
700セット限定 シリアル・ナンバー付 6枚組SACDハイブリッド

 

チャイコフスキー: 交響曲全集、マンフレッド交響曲 - Live in Tokyo (2023年マスタリング)<タワーレコード限定>
エフゲニー・スヴェトラーノフ 、 ソヴィエト国立交響楽団

タワーレコード

 

この全集はスヴェトラーノフによる1990年の東京でのライヴ録音であり、実期を迎えていた巨匠は、この時62歳でした。その指揮からは覇気が溢れ、緩急自在のコントロールが瞬時も耳を離さぬ熱気を生み、まさしく一期一会的なエネルギーを放っています。特に第4番や第5番の、音楽のマグマが、最後に怒涛となって押し寄せるコーダは、この指揮者の独壇場! 聴き手に圧倒的興奮をもたらすスリリングさ。増田良介氏の巻頭新原稿、江崎友淑氏の2023年新マスタリングによる初SACD化、緑色レーベル仕様などを搭載。92年の「マンフレッド」を加えた、完全全集です。

チャイコフスキー交響曲全集を、映像を含めスヴェトラーノフは4種も残しました。この3度目の全集は、1990年に3夜にわたって東京で演奏会を行った際のライヴ音源で、スヴェトラーノフならではの豪快に描き切った名演として高く評価されているものです。さらに、1993年にモスクワで行った最後の全集収録時には録音していない「マンフレッド交響曲」(1992年来日時に収録)も加えられており、完全全集としての価値も高いセットです。ロシアの指揮者らしく広く演奏される旧西側のチャイコフスキー像と異なり、より深く掘り下げた解釈を行っている点も見事であり、この時代まであったロシアの演奏スタイルがそのままで収録されているのも評価の高いポイントでしょう。また、スヴェトラーノフは初期交響曲を各所で取り上げており、演奏会のメインとしても海外で良く演奏していました。その残されたライヴ音源はどれも素晴らしく、一般的な曲の評価をはるかに超える充実した内容を備えています。特に「交響曲第3番」をこれほど取り上げた指揮者も稀でしょう。曲の真価を多くの聴衆に知らしめた功績は非常に大きいです。そして、「交響曲第1番」は巨匠の生涯最後の音源となりました。亡くなる2週間前、2002年4月のBBC交響楽団とのライヴ音源はかけがえのないものです。チャイコフスキーの世界に留まっていたい、いつまでも演奏を終わらせたくないような愛情溢れるこの演奏は、ファンならずとも心を動かされました。この1990年のライヴ時も、全体にわたって後のセッション録音には見られない感興を随所で聴くことができます。そして、「マンフレッド交響曲」もまた得意とした作品であり(唯一の共演となったベルリン・フィル定期演奏会でも取り上げました)、終結部が第一楽章の主題で終わる(マンフレッドが救済されない)、所謂スヴェトラーノフ版での演奏でありながらも、どのフレーズであっても説得力の強い演奏となっており、強い意志を感じさせます。尚、今回の初SACD化ではライヴの細かなニュアンスが従来以上に感じられますので、より一層、この伝説的な演奏会の雰囲気が伝わると思います。今一度、チャイコフスキーの演奏史に残る圧倒的名演をこれまでの最高音質で堪能ください。

今回の復刻では元々キャニオンクラシックス時代にこれらの録音を手掛けた現オクタヴィア・レコードの平井氏、レコーディング・ディレクターとしてクレジットされている江崎氏両名による最新復刻ですので、当時の雰囲気を十分に残しつつ、最新の機材と技術により高音質化&マスタリングを行いました。まさに最も相応しい布陣による正統的な復刻がされています。今回の解説書は、序文に増田良介氏による新規序文解説を、さらにエクストンレーベルでの再発時の解説を掲載しました。シリアル・ナンバー・シール付の700セット限定でリリースいたします。

【曲目】
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー:交響曲全集(東京ライヴ)
<DISC1>
1. 交響曲 第1番 ト短調 作品13 「冬の日の幻想」
2. 交響曲 第2番 ハ短調 作品17 「小ロシア」
<DISC2>
3. 交響曲 第3番 ニ長調 作品29 「ポーランド
<DISC3>
4. 交響曲 第4番 ヘ短調 作品36
<DISC4>
5. 交響曲 第5番 ホ短調 作品64
<DISC5>
6. 交響曲 第6番 ロ短調 作品74 「悲愴」
<DISC6>
7. マンフレッド交響曲 作品58 (原典版)

【演奏】
ソヴィエト国立交響楽団(ロシア国立交響楽団)
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

【録音】
1990年5月21日 オーチャードホール(1,6)、 1990年5月24日((3,4)、6月3日(2,5),、1992年10月7日(7) 東京・サントリーホール

【Original Recordings】
Executive Producer: Masayuki Sekita, Tomoki Sassa, Hiroshi Hirai、 Producer, Recording Director: Tomoyoshi Ezaki、
Recording Engineer: Robi de Godzinsky (Disc 1&5), Kazuhiko Misumi, Iwao Kojima (Disc 1-5), Tomoyoshi Ezaki (Disc 6)

【マスタリング・エンジニア】
江崎友淑(Tomoyoshi Ezaki)

【原盤】
キャニオンクラシックス

 

 

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