メンデルスゾーン: 合唱曲集
フィリップ・アーマン 、 MDRライプツィヒ放送合唱団
PENTATONE
名合唱指揮者マーカス・クリードに師事し、主にドイツの放送合唱団で指揮者を務めてきた合唱指揮者フィリップ・アーマン(1974年生)が、現在首席指揮者を務めるMDRライプツィヒ放送合唱団とメンデルスゾーンの宗教合唱曲を録音。
「スコットランド」「イタリア」「真夏の夜の夢」といったオーケストラ作品や、「無言歌」「歌の翼に」といった愛らしい小品の影に隠れがちですが、メンデルスゾーンにとって合唱曲は、大変重要なジャンルでした。メンデルスゾーンは、パレストリーナやバッハらのルネサンスやバロックの様式だけでなく、ユダヤ教の伝統音楽の様式も取り入れ、独自の合唱音楽の様式を作り上げました。そのすばらしい音楽は、19世紀ドイツの教会音楽の頂きとされています。このアルバムには、有名な詩篇のドイツ語訳に付けられた作品からラテン語の作品(Op.115)、そして世界初録音となる「聖なるかな」MWV B 47まで、メンデルスゾーンの宗教合唱曲の概要と言える楽曲が選ばれ、収録されています。約70名という大規模な合唱団をまとめあげ、精緻な響きを生み出すアーマンの手腕はさすがです。
メンデルスゾーンの重要なジャンルである合唱音楽の貴重なアルバムというだけでなく、日本のアマチュア合唱団にとってのまたとないお手本となる歌唱と言えるでしょう。
キングインターナショナル【曲目】
メンデルスゾーン:合唱曲集(1)詩篇第100番「全地よ、主に向かいて歓呼の声をあげよ」MWV B 45
3つの詩篇モテット Op.78
(2)第1番~詩篇第2番「いかなれば諸々の民の立ち騒ぎ」(改定版)MWV B 41
(3)第2番~詩篇43番「神よ、わたしを裁きたまえ」(改定版) MWV B 46
(4)第3番~詩篇第22番「我が神よ、我が神よ、なにゆえわたしを見捨てられるのか」MWV B 512つの宗教的合唱曲 Op.115
(5)第1番「死せる者は幸いなり」
(6)第2番「思慮深きひとは、さらに輝き」ドイツの典礼より MWV B 57より
(7)第3番「キリエ」
(8)第4番「いと高きにある神に栄光あれ」
(9)第10番「聖なるかな」(10)夕べの祈り「主よ、わたしたちを憐れみたまえ」 MWV B 12
(11)「目を上げて」~オラトリオ「エリヤ」Op.70より
(12)主はあなたのために天使に命じ MWV B 53
3つモテット Op.69
(13)第1番「今こそ主よ、僕を去らせたまわん」 MWV B 60
(14)第2番「全地よ、主に向かいて歓呼の声をあげよ」 MWV B 58
(15)第3番「わたしの魂は主をあがめ」 MWV B 59(16)聖なるかな MWV B 47(世界初録音)
【演奏】
フィリップ・アーマン(指揮)
MDRライプツィヒ放送合唱団