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SACDに特化した偏屈ブログ

ニーダロス大聖堂合唱団が200年の時を隔てた「母」をテーマに歌う イマーシブ・オーディオのスペシャリスト、2Lのモッテン・リンドベルグによる録音

「母」Blu-ray Audio+SACD Hybrid]
ニーダロス大聖堂合唱団 、 カレン・ハウゴム・オールセン

タワーレコード

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「母。この言葉は、思い出と記憶、いろいろな感情につながる。あなたは、どの母のことを思うだろう。生まれた幼子を抱く美しい母。親密さ。命が失われ、深い悲しみにつつまれた、絶望する母。むなしさ……」。ニーダロス大聖堂合唱団は新しいアルバムで、200年の時を隔てた「母」をテーマとする作品を歌います。ペトラ・ビョルクハウグの《傷跡》とドメニコ・スカルラッティの《スターバト・マーテル(悲しみの聖母)》。
大聖堂オルガニストのペトラ・ビョルクハウグ Petra Bjorkhaug が作曲した《傷跡》は、10の部分に分かれる作品です。「マリアはとても清純な乙女だった キリエ・エレイソン マリアは荊棘と石を踏み ベツレヘムへの道を疲れ、歩いた イエスとマリア……」と歌う〈マリアの歌〉、『旧約聖書』と『新約聖書』から採った歌詞を敷衍して歌う〈膝に〉から〈足に〉、そして、4世紀に書かれたカトリックの祈りによる〈すべてが美しいかたマリアさま〉。「スカルラッティの音楽に応答し、対照をなす音楽語法」を探って書かれました。このアルバムでは、この作品が、「悲しみの聖母は、涙にむせびながら」から「アーメン」まで、《スターバト・マーテル》の10の部分と交互に歌われます。
ニーダロス大聖堂の音楽監督とニーダロス大聖堂合唱団の指揮者を務めるカレン・ハウゴム・オールセン Karen Haugom Olsen(1980-)の指揮。ノルウェー国立音楽大学で学び、バロックから今日の音楽をレパートリーに活動するソプラノ歌手、ディテ・マリーエ・ブレイン Ditte Marie Braein(1985-)と、スウェーデンテノール、マッティン・ヴァンベリ Martin Vanberg(1979-)のソロ。アンナ・カールセン Anna Carlsen(1981-)は、バロック・チェロのプレーヤーとして「バロッカネルネ Barokkanerne」をはじめとするアンサンブルで演奏しています。
イマーシブ・オーディオのスペシャリスト、2L のモッテン・リンドベルグ のプロダクション。「バラ窓」が有名なトロンハイムのニーダロス大聖堂でセッション録音されました。

[Pure Audio Blu-rayディスクとSACDハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。Pure Audio Blu-rayディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。SACDハイブリッドディスクはSACDブレーヤーとCDプレーヤーで再生できますが、Pure Audio Blu-rayディスクはCDやDVDのプレーヤーでは再生できないので、Blu-rayプレーヤーもしくはBlu-ray対応のPCをお使いください]
キングインターナショナル

【曲目】
ペトラ・ビョルクハウグ(1964-):傷跡(Sarmerkt)
マリアの歌(Mariavise)
膝に(Til knea)(『イザヤ書』66章12節)
手に(Til handene)(『ザカリア書』13章6節)
脇に(Til sidene)(『ソロモンの歌(雅歌)』2章13節-14節)
心臓に(Til hjartet)(『ソロモンの歌(雅歌)』4章9節)
心臓に- 讃歌(Til hjartet - salme)
顔に(Til andletet)(『詩編』31章17節)
胸に(Til brystet)(『ペトロの手紙 1』2章2節-3節)
足に(Til foterne)(『ナホム書』2章1節)
すべてが美しいかたマリアさま(Tota pulchra es)

ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):スターバト・マーテル
悲しみの聖母は、涙にむせびながら(Stabat Mater dolorosa)
嘆き、憂い、悲しむその魂は(Cujus animam gementem)
子とともに嘆き苦しむ(Quis non posset)
ああ愛の泉なる母よ(Eia Mater, fons amoris)
ああ聖母よ(Sancta Mater)
いのちある限り、熱い涙をあなたとともに流し(Fac me vere)
十字架のもとに立ち、あなたとともに(Iuxta crucem tecum stare)
炎の中で焼かれ、死なせ(Inflammatus et accensus)
魂には天国の栄光を(Fac ut animae donetur)
アーメン(Amen)

【演奏】
ニーダロス大聖堂合唱団
カレン・ハウゴム・オールセン(指揮)
ディテ・マリーエ・ブレイン(ソプラノ)
マッティン・ヴァンベリ(テノール)
アンナ・カールセン(チェロ)
ペトラ・ビョルクハウグ(オルガン)

【録音】
2021年10月、2022年4月 ニーダロス大聖堂(トロンハイムノルウェー)
制作・バランスエンジニアリング・編集・ミクシング・マスタリング:モッテン・リンドベルグ

[DXD (24bit/352.8kHz) 録音]
[Disc 1: SACD hybrid (5.0 multichannel DSD/2.0 stereo DSD) RedBook PCM: MQA CD]
[Disc 2: Blu-ray: 5.0 DTS HDMA (24bit/192kHz), 7.0.4. Auro-3D (96kHz), 7.0.4. Dolby Atmos (48kHz), 2.0 LPCM (24bit/192kHz),mShuttle: MQA + FLAC + MP3 Region: ABC worldwide]

 

 

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