VIVA!SACD

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SACDに特化した偏屈ブログ

ズデニェク・マーツァル追悼企画。ドヴォルザーク没後120年企画、巨匠マーツァル追悼。代表的録音である絶品のドヴォルザーク3曲他を最新復刻!満津岡信育氏による新原稿、諸石幸生氏他による初出時解説を再録。今回の復刻のために新規で江崎友淑氏がマスタリング

ズデニェク・マーツァル(1936-2023) 追悼企画
タワーレコード・オリジナル企画盤
オクタヴィア・レコード x TOWER RECORDS
代表的録音である絶品のドヴォルザークを最新復刻

 

ドヴォルザーク: 後期交響曲集(第7番、第8番、第9番「新世界より」)、スーク: 組曲「おとぎ話」(2024年マスタリング)<タワーレコード限定>
ズデニェク・マーツァルチェコ・フィルハーモニー管弦楽団

タワーレコード

 

初期CDスペックから2000年前後までの音源のSACDハイブリッド化を行ってきたオクタヴィア・レコードとの最新の復刻企画は、2023年10月に87歳で亡くなったチェコの指揮者、ズデニェク・マーツァルの名盤を復刻します。マーツァルはキャリアの終盤に母国のチェコ・フィルの音楽監督に就任し、前後してEXTONレーベルに多くの録音を残しました。今回、追悼企画としてそれらの中でも評価が非常に高いドヴォルザークの後期交響曲集他を2枚組で取り上げます。今回の音源も収録当時、実際に録音を行った江崎氏による最新マスタリングでお届けします。チェコの指揮者としてターリヒ以来の響きを再現したとも言える氏の端正でありながらも完成度の高い響きを最新の高音質でお楽しみください。尚、今回の追悼企画では、後期3曲の有名交響曲チェコ・フィル独特の表情が素晴らしいスーク作品の計4曲としています

ズデニェク・マーツァル(指揮) Zdeněk Mácal, conductor
 1936年、チェコのブルノ生まれ。ブルノ音楽院やヤナーチェク音楽舞台芸術アカデミーで学んだ。1963年モラヴィア交響楽団の指揮者に就任。1965年ブザンソンの国際指揮者コンクールで優勝、66年にはミトロプーロス国際指揮者コンクールで第3位となり、この年チェコ・フィルを振ってデビュー。67年にはプラハ交響楽団の指揮者に就任したが、「プラハの春」の動乱により西側に亡命、ケルン放送響(現ケルンWDR交響楽団)の音楽監督(1970-1974)、シドニー響の首席指揮者(1986-1987)などを歴任。その後アメリカのミルウォーキー響(1986-1995)の首席指揮者、ニュージャージー響の首席指揮者(1993-2002)を経て、2003年母国のチェコ・フィルの首席指揮者に選任された。
4年間この地位を務め、この間来日も果たしている。CDはEMI、KOSS、DELOS、TELARCなどに録音を遺したが、代表盤は、すべてEXTONレーベルに揃っている。チェコ・フィルとのドヴォルザークマーラー交響曲集、ブラームスチャイコフスキー交響曲全集完結などは、この指揮者の名声を揺るぎないものとした偉業である。ベルリン・フィルやウィーン響、ロイヤル・フィル、ボストン響、シカゴ響、N響などの名門をはじめ、世界の170以上ものオーケストラを指揮したことでも知られる。TVドラマ「のだめカンタービレ」では主人公が敬愛する指揮者ヴィエラ役を演じ、わが国にもなじみ深かった。2023年10月25日、惜しまれつつ87歳の生涯を閉じた。

【収録曲】
アントン・ドヴォルザーク:後期交響曲集(第7番、第8番、第9番「新世界より」)、他
<DISC1>
1. アントン・ドヴォルザーク:交響曲 第7番 ニ短調 作品70
2. アントン・ドヴォルザーク:交響曲 第8番 ト長調 作品88
<DISC2>
3. アントン・ドヴォルザーク交響曲 第9番 ホ短調 作品95 「新世界より
4. ヨゼフ・スーク:組曲「おとぎ話」 作品16
【演奏者】
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
ズデニェク・マーツァル(指揮)
【録音】
1997年5月6-8日(2)、2004年1月16 -17日(3)、2004年9月1- 2日(1)、
2007年5月7日(4)  プラハ「芸術家の家」ドヴォルザーク・ホールにて収録
【Original Recordings】
Assistant Producer: Takeshi Muramatsu(Sym. No.9), Natsuko Samejima(Sym. No.9),
Masako Teshima(Sym. No.9, Suk)
Recording Director: Tomoyoshi Ezaki
Assistant Director: Masako Teshima(Sym. No.7), Miyuki Ito (Sym. No.8), Masato Takemura(Suk)
Assistant Engineer: Takeshi Muramatsu, Lubomir Novácek, Michal Závěrka
【マスタリング・エンジニア】
江崎友淑 (Tomoyoshi Ezaki)
【原盤】
オクタヴィア・レコード