VIVA!SACD

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SACDに特化した偏屈ブログ

ヴァーヴ60周年記念盤

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ヴァーヴを代表する10枚の名盤を、現在考えうる最高の技術でリマスタリングした究極のシリーズ。日本が世界に誇るエンジニアのオノ・セイゲン氏が、ニュージャージーのテープ倉庫に厳重に保管されているオリジナル・マスターテープを現地でデジタル・トランスファー。そのデータを日本に持ち帰り、1-bit/DSDリマスタリング。従来のCDとは一線を画す、至高のアコースティック・サウンドを再現しました。


<シリーズの特長>
1) 1-bit/DSDリマスタリングによる至高のアコースティック・サウンド
2) オリジナルLPを忠実に再現した紙ジャケット仕様
3) オリジナルLPのセンター・レーベルをCD盤面に再現
4) オリジナルLPライナーノーツの日本語訳
5) オノ・セイゲン氏によるリマスタリング一口メモ
シリーズ監修: 岡村 融 制作協力: 鈴木芳久
SACD Hybrid盤(プラケース仕様)各¥3,360(税込)


■ヴァーヴの歴史
 無類のジャズ好きであった創設者のノーマン・グランツが、本格的にレーベルとしての活動を開始したのが、今から60年前の1944年。最初はマーキュリーにディストリビューションを委託していたが、後にクレフ⇒ノーグランと名前を変えてその規模を拡大させていった。
スウィングからビ・バップへ移行する激動のジャズ界において、チャーリー・パーカーオスカー・ピーターソンビリー・ホリデイエラ・フィッツジェラルドなどの大物ミュージシャンと次々と契約を結び、その存在を世に知らしめた。また、自身の主催するコンサート・シリーズJATP(ジャズ・アット・ザ・フィルハーモニック)のライヴ録音や、スタジオでのジャム・セッション、大物ミュージシャンどうしの共演盤など、独自の音楽感でユニークな作品を数多く手掛けた。
1957年には新レーベル、ヴァーヴを立ち上げ、それまでの全カタログを統合しつつ、新録音も一層積極的に手掛けていく。しかし、60年代に入るとMGMに全権利を売却し、グランツはあっさりと身を引いて しまった。

 

 MGMでグランツの後任としてヴァーヴのメイン・プロデューサーに就いたのが、クリー ド・テイラー。クリードは、グランツ時代とは路線を変更し、ボサ・ノヴァイージー・リスニングといった当時最先端のジャズを積極的に制作。ビル・エヴァンスジミー・スミスウェス・モンゴメリーなどのスター・プレイヤーを数多く輩出した。
 中でも、スタン・ゲッツボサ・ノヴァ路線は世界的大ヒットを記録。名実ともに、ヴァーヴは押しも押されぬジャズ界の名門レーベルとしての地位を確立した。

 

 70年代に入ると新録音を休止したものの、80年代中頃に復活。現在はダイアナ・クラールハービー・ハンコックなどの超大物アーティストを多数抱える、ナンバー・ワンのジャズ・レーベルとして君臨中