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SACDに特化した偏屈ブログ

フォンテック社運を賭けた一枚は若きピアニスト北村朋幹

遥かなる恋人に寄す ?シューマン「幻想曲」からの展望?

 「幻想曲」をめぐる挿話 ~北村朋幹の時間1

フォンテックが社運を賭してリリースする若きピアノの鬼才、北村朋幹の初リサイタルCDです。
 北村は1991年生まれ。現在、東京藝術大学に在籍しています。既に数々のコンクールに入賞しており、2005年の第3回東京音楽コンクールでは、第1位ならびに審査員大賞(全部門共通)を受賞し、鮮烈な足跡を残しました。その後、浜松、シドニー各コンクールに入賞。また、2007年以来「熱狂の日」音楽祭等の音楽祭に毎年出演。09年にはフランス・ドイツでリサイタルを行っています。
 北村の演奏は、「作品を使っての自己表現」ではなく、「楽譜を通して作曲家の精神を実在化する」ものです。そこには、現在の彼の年齢でしかありえない清新な音楽が溢れており、聴く者を魅了します。
 本格的なデビューとなる本CDには、北村自身の選曲による『シューマン:幻想曲』にまつわる5作品を収録。「芸術家の使命は、人間の心の深奥に光を送ることである」というシューマンのモットーをめぐる作品群の演奏に、聴き手は心の中に暖かい光を宿します。ブックレットには、北村執筆による詳細な解説を掲載。グールド、ブレンデル高橋悠治の系譜を辿る多角的な音楽家の登場です。(フォンテック)

【収録情報】
ベートーヴェン/リスト編:連作歌曲集『遥かなる恋人に寄す』
シューマンベートーヴェンの主題による自由な変奏形式の練習曲
シューマン幻想曲ハ長調 Op.17
シューマン/リスト編:春の夜(リーダークライス Op.39 第12曲)
シューマン/リスト編:献呈(ミルテの花 Op.25 第1曲)

 北村朋幹(ピアノ)
1991年愛知県生まれ。3歳よりピアノを始め、2003年11月、第56回全日本学生音楽コンクール名古屋大会ピアノ部門小学生の部第1位。2004年8月、第9回エトリンゲン国際青少年のためのピアノコンクール(ドイツ)カテゴリーA(15歳以下)第5位。2005年3月、第10回浜松国際ピアノアカデミーに参加、同コンクールにて第4位。同年8月第3回東京音楽コンクールにおいて、第1位ならびに審査員大賞(全部門共通)を受賞。2006年11月、第6回浜松国際ピアノコンクール第3位。2008年8月、第9回シドニー国際ピアノコンクールにおいて、第5位ならびに3つの特別賞(シューベルト作品、コンクールのためのオーストラリア人作曲家による新曲作品に対する最優秀演奏賞を含む)を受賞。
演奏活動としては、2005年6月に茨城県水戸市佐川文庫多目的ホールにて初めてのリサイタルを開催、以後日本各地でリサイタルを行う。2007年以降は「東京の夏」音楽祭や「中之島国際音楽祭」などの音楽祭にも出演、また「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン熱狂の日〉音楽祭」には同年以降毎年出演している。2009年にはフランス・ドイツでもリサイタルを行った。
これまでに東京交響楽団名古屋フィルハーモニー交響楽団などの定期演奏会に出演するほか、シドニー交響楽団や国内外の主要オーケストラと共演。
その他、テレビ朝日系「題名のない音楽会」やNHKぴあのピアNHK-FM「名曲リサイタル」などにも出演。
愛知県立明和高等学校音楽科を経て現在東京藝術大学音楽学部器楽科1年に在学、伊藤恵氏に師事。


 録音時期:2010年9月1-3日
 録音場所:軽井沢大賀ホール
 
明日のクラシック界を担う若手ピアニストたち
 
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