VIVA!SACD

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SACD (Super Audio CD) is a high-resolution audio disc format developed by Sony and Philips. Utilizing the Direct Stream Digital (DSD) file format, SACD provides for more accurate sound reproduction than the PCM used in the current CD format.

ゲルギエフ2連発 LSOでドビュッシー、MARIINSKYでショスタコ

「LSO Live」最新アルバムは「カリスマ・シェフ」ゲルギエフによるドビュッシードビュッシーは、ゲルギエフが2007年のLSO首席指揮者就任当初より定期的に取り上げてきた作曲家で、人気作『海』ほか全3曲を収めた期待のプログラムとなっています。
 ラヴェルの『ダフニスとクロエ』(LSO0693)とともに、2009/10年のシーズンのオープニングを飾ったドビュッシーの『海』。ゲルギエフは『海』を、1997年以来自らが指揮者を務めるワールド・オーケストラ・フォー・ピースと、2000年にBBCプロムスでライヴ録音していたので、9年ぶり2度目のレコーディングということになります。『海』といえば、数あるドビュッシー作品の中でもゲルギエフが一際好んで手掛けている作品としてよく知られ、アルバム併録の『牧神』が演奏された2010年5月19日、予定されていたラヴェルの協奏曲がグリモーの健康上の理由でキャンセルとなるアクシデントに見舞われた際、ゲルギエフが急遽プログラムをほかならぬこの曲に差し替えていることから、やはり自信のプログラムであることがうかがい知れます。
 なお、ここでの演奏の模様は、以前よりLSOによって演奏の一部がYou Tubeでも公開されておおきな反響を呼び、ヴァイオリン両翼型配置を採用したオケの様子やソロをとる首席奏者たちの表情に加え、とりわけ『風と海との対話』におけるゲルギエフのエネルギッシュな指揮ぶりなど、まさに見た目の迫力そのままのセンセーショナルな内容を今もじっさいに確かめることができます。こちらはきわめて優秀な音質を実現した、前述の『ダフニスとクロエ』とはレコーディングの条件も同一とおもわれるので、録音面の出来ばえもまず間違いないでしょう。
 さらに、いずれもディアギレフ率いるロシア・バレエ団によって舞台上演されたことで関連する2曲のカップリングも魅力たっぷり。1988年にマリインスキー劇場のオペラ部門の芸術監督、1996年にはマリインスキー劇場の芸術総監督に就任して、ここに至るまで、つねに劇場作品をコンサート・レパートリーの中心に据えてきたゲルギエフにとってはお手のもの。
 「ゲルギエフが想像力に富んだ舞踏の達人だった(タイムズ紙)」『遊戯』と、「絶好調のゲルギエフとLSO(インディペンデント紙)」による『牧神の午後』というラインナップは、ゲルギエフにとって初のレパートリーとなるという意味でも注目されるところです。
 アルバム全篇に通じる唖然とするほどゆたかな色彩感やリズムの切れ味は、過去にLSOが『海』『牧神』をストコフスキー、首席指揮者モントゥーやプレヴィンと録音し、また『遊戯』を、かつての首席指揮者で現首席客演指揮者ティルソン=トーマスと録音して、すぐれた演奏を聴かせていたことをもあらためて思い起こさせるもので、ラヴェルを指揮したケースと同様、LSOを起用したゲルギエフの見識の高さを示しています。(キングインターナショナル)

【収録情報】
ドビュッシー
1. 『海』~3つの交響的スケッチ
2. バレエ音楽『遊戯』
3. 牧神の午後への前奏曲

 ロンドン交響楽団
 ワレリー・ゲルギエフ
(指揮)

 録音時期:2009年9月20,24日(1)、2009年12月13,18日(2)、2010年5月12,19日(3)
 録音場所:ロンドン、バービカンホール
 録音方式:DSDレコーディング(ライヴ)
 プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
 エンジニア:ジョナサン・ストークス、ニール・ハッチンソン
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.1 SURROUND
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ゲルギエフマリインスキー劇場管によるショスタコーヴィチ交響曲の新シリーズ第3弾は、『メーデー』の副題を持つ合唱付の第3番と、戦後1953年作の意味深な第10番のカップリング。
 交響曲第3番は1929年、ショスタコーヴィチ23歳の作で、まだ前衛的な香りをとどめています。いわば「体制側」の顔で、最後に農村を賛美した白々しい合唱が付きます。しかし音楽のオタク的なとりとめなさと、オーケストラの効果を存分に発揮している所はショスタコーヴィチの真骨頂で、それをゲルギエフで聴くことができるのは超贅沢。この曲の決定盤となること間違いないと申せましょう。
 交響曲第10番は2009年12月東京・サントリーホールでの壮絶な名演が語り草となっていますが、まさに同時期の録音。第2楽章はスターリン肖像画を音で描いたといわれる粗野で恐ろしいもので、いわばショスタコーヴィチの「反体制」の顔を代表します。全体を貫く緊張感と底に秘めたエネルギーが痛いまでに伝わってくる演奏で、ゲルギエフの凄さを実感させてくれます。初演を務めたムラヴィンスキーの名盤と甲乙付け難い強烈な存在感を示します。(キングインターナショナル)

【収録情報】
ショスタコーヴィチ
交響曲第3番変ホ長調Op.20『メーデー
交響曲第10番ホ短調Op.93

 マリインスキー劇場管弦楽団&合唱団
 ワレリー・ゲルギエフ
(指揮)

 録音時期:2010年6月22-24日
 録音場所:マリインスキー・コンサート・ホール
 録音方式:デジタル
 プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
 エンジニア:ジョナサン・ストーク
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.0 SURROUND
 
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