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SACDに特化した偏屈ブログ

シモーネ・ヤングのブルックナー1

ブルックナー:交響曲 第1番 ハ短調

シモーネ・ヤングハンブルク・フィルとのブルックナー・サイクル第5弾は、初期の作品の締めくくりとなる第1番ハ短調です。ブルックナー(1824-1896)初の番号付きの交響曲である「第1番」も、他の作品のようにいくつかの違稿版の存在が知られています(リブレット中には、ウィーン版とリンツ版についてのみ言及されていますが、実際には、版についてはもう少し複雑な問題が存在します)。ヤングは今までの演奏と同じく、この曲でも初稿版を使用することに拘りました。なぜなら、ヤングとハンブルク・フィルは、「創造的なプロセスの最初の形のなかにこそ、ブルックナーの考えとメッセージが妥協なしで聴こえてくる」という堅固な信念を持っているからに他なりません。作曲家と演奏家の様々な思いが交錯したこの1枚。待ちかねた人も多いことでしょう。(ナクソス・ジャパン)

ブルックナー交響曲 第1番 ハ短調 1865/66年 第1稿(リンツ版)
1. 第1楽章 Allegro
2. 第2楽章 Adagio
3. 第3楽章 Scherzo. Schnell
4. 第4楽章 Finale. Bewegt feurig
【演奏】
ハンブルクフィルハーモニー
シモーネ・ヤング(指揮)
【録音】
2010年1月 ハンブルク、ライスハレ(ライヴ)
Recording Producer, Editing, 5.0 Surround Mix & Mastering: Jens Schunemann
Balance Engineer: Christian Feldgen
SACD Authoring: Ingo Schmidt-Lucas, Cybele AV Studios