1992年に設立された日本のジャズレーベル、Venus Records。2014年よりシングルレイヤーSACDでのリリースが続いています。あまり売れないジャズというジャンルで、しかもシングルレイヤーという限られた一部のオーディオマニア向けでありながら、これほどコンスタントにリリースが続くのは支持されてる証でしょう。
私は「オーディオアクセサリー」誌付録のサンプラーで聴いたのみですが、一言で言うと「ガッツのある音」ですね。
音圧が高く、ベース音がボンボンと迫ります。迫力という点と低音の厚みはさすがSACDですが、ダイナミックレンジが狭く、窮屈な感じで聴き疲れが否めません。せっかくのSACDなのに感があります。全てのマスタリングを手掛ける社長の好みなんでしょう。勿論、このガッツのある音がいい!という方もおられるのでしょうし、音の好みは十人十色ですから、SACDの多様性で良いと思います。私は空気感、質感、小さな音から大きな音まで余裕な鳴らすのが好みですが、私が好きなアルバムを酷評するレビューもありますのでね。
この泣く子も黙る硬派なアルバムなんて気になって仕方ないのですが