VIVA!SACD

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SACDに特化した偏屈ブログ

知らなかったSACD KBS TRIO『レゾナンス』金子健(B)/ベニー・グリーン(P)/井上智(G)

SACDの問題点は「リリースされてるのを知られてない」という悲しいものがありまして。
私もかなりの数の「名作SACD」をスルーしてしまっているんだろうなと思います。
今日こんなアルバムを見付けました。
一時期音楽から離れていた時期がありまして、その間にリリースされていたSACD
 

レゾナンス(SHM-SACD)

KBS TRIO:レゾナンス

 
2012年にリリースされたジャズ・トリオの作品で、SHM仕様のシングルレイヤーSACDでリリースされています。
新録音ものがシングルレイヤーSACDで出るのは大変珍しい。
過去の名盤をDSD化、SACDリリースは大変意義のある音楽遺産の未来への継承ですが、やはり新録音、現在進行形を応援したい、と思うのでとても気になります。
知らなくてごめんよ・・T-TOC Recordsはこれが唯一のSACD。あまり売れなくて懲りたのでしょうか・・
 
高評をいただいているKBS TRIOの新作がティートックレコーズ初のSHM-SACDで登場!
音質面を優先したため、シングルレイヤー仕様でご提供いたします。ティートックレコーズの新たな試みを思う存分お楽しみください!

2010/6 スイングジャーナルゴールドディスクを受賞し、
各所で絶賛された1stアルバムから2年。
待望の2ndアルバムが完成した。このトリオは金子健(b)が中心となり、ベニー・グリーン(p)、井上智(g)の3人でオスカー・ピーターソンからの系譜とも言えるドラムレスのトラディショナルなスタイルだ。絶妙に選曲されたスタンダートをまとめあげ、ベニーのピアノはオープニングからファンキーに踊り、そして時にブルージーに響く。井上のギターと金子のベースに掛け合う様はまるでオスカー・ピーターソンハーブ・エリスレイ・ブラウンの黄金トリオを思わせるグルーヴを醸し出し、オーセンティック・ジャズの真骨頂を感じずにはいられない。先人達に敬意を払いながら、いま日本で屈指の高品質を誇るティートックレコーズの録音でまとめあげたこのアルバムは、すべてのJAZZファンに贈る、正に温故知新な作品に仕上がっている。

メンバー:
金子健(B)/ベニー・グリーン(P)/井上智(G)

収録曲
01. My Heart Stood Still (R.Rodgers)
02. On A Misty Night (T.Dameron)
03. Flamingo (T.Grouya)
04. Moon And Sand (A.Wilder&T.Dameron)
05. Very Saxily Yours (D.Gordon)  
06. The Joker (A.Newley)
07. Up Jumped Spring (F.Hubbard)
08. Just One Of The Those Things (C.Porter)  
09. All Too Soon (D.Ellington)
10. Butch And Butch (O.Nelson)
11. Try A Little Tenderness (H.Woods etc) 6:56
 
金子健(bass)
1964年、東京生まれ。 国立音楽大学卒業後演奏活動をはじめ、同時に高校の音楽講師も6年間つとめる。コントラバスを松野茂(国立音楽大学)、永島義男(東京芸術大学)両氏に師事。ジャズ・ベースを池田芳夫氏に師事する。 ‘93年、岡安芳明(g)『Midnight Groove』(キングレコード)に参加後、山本剛(p)、大隅寿男(ds)、阿川泰子(vo),中本マリ(vo)等、多くのミュージシャンと共演。参加したアルバムも多数。2005年には、自己のリーダー作 『I Like It !』Ken's Trio+1(WNR)を、つづく2006年には2nd CD 『The Chant』 Ken's Trio(WNR)発表。また、2006年より国立音楽大学演奏応用(ジャズ)コースの非常勤講師も務め、後進の指導にもあたっている。
2007年以降は山下洋輔(p)Special BigBand、寺井尚子(vln)カルテット、矢野沙織(as)カルテット等のツアーにも参加している。
 
ベニー・グリーン(piano)
カナダではグレン・グールド賞というものがあり(グレン・グールドは有名なクラシック・ピアニスト)、そこでは受賞者が自分の後継者を指名するのが慣例になっている。93年はオスカー・ピーターソン(以下オスピー)が選ばれたが、彼が後継者に選んだのがベニー・グリーンである。どんなに超速の曲でも難なく弾きこなすテクニックと失われることのないスウィング感は、白人ながらにオスピーそのもの。その腕をかわれて、かつて60年代にオスピーと黄金のピアノ・トリオを築いたレイ・ブラウン(b)が、93年より自身のバンドに彼を招きいれた。また、本人とも『オスカー・アンド・ベニ―』(97年)で共演している。相違点としては少しグリーンのほうがFunkyで、洗練されているといったところか。アート・テイタムからオスピーへと続いてきたジャズ・ピアノのひとつの脈流は彼が引き継いでいくだろう。63年ニューヨーク州生まれ。
 
井上智(guitar)
神戸出身、NY在住17年。ニュースクール大学ジャズ科でジム・ホールに学び、その才能を認められる。 ジュニア・マンス、フランク・フォスター、バリー・ハリス、ジミー・ヒース、ジェイムス・ムーディー、ロン・カーター穐吉敏子、スライド・ハンプトン、ジョン・ファディス等多くのトップ・ミュージシャンとのツアーを経験。現在、 ニューヨークのジャズ・シーンでリーダーとして、またサイドマンとして活動中。リーダー・アルバムはキングやホワッツ・ニューより 5枚を発表。NYのジャズクラブの老舗ヴィレッジ・ヴァンガードの70周年記念にはジム・ホールと井上のデュオが出演。ニュースクール大学 のジャズ科にて「スタンダード・クラス」を教える傍ら、日本ではジャズ・ライフ誌にスタンダード講座を毎月連載中。 2006年、リットー・ミュージックよりCD付譜面集「N.Y.録音/極上の生演奏をバックに、ひとりで楽しむジャズ・ギター」を上梓。