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SACDに特化した偏屈ブログ

初出音源も収録『フルトヴェングラー 帝国放送局(RRG)アーカイヴ 1939-45』22枚組SACD

フルトヴェングラー 帝国放送局 (RRG) アーカイヴ 1939-45 (Furtwangler | Berliner Philharmoniker | RRG) [22SACD + 1DVD(Bonus)] [輸入盤] [日本語帯・解説付]

フルトヴェングラー 帝国放送局(RRG) アーカイヴ 1939-45 [22SACD Hybrid+DVD]

 
● 戦時中(1939~45年)にドイツ帝国放送が収録したベルリン・フィルフルトヴェングラーによる放送録音を集成したエディション。
● 嬉しいことに、初出音源も収録!(ラヴェル:ダフニスとクロエ第1組曲(抜粋)、シューベルト交響曲「未完成」第2楽章)
ドイツ帝国放送のテープ音源としては、今現在の最高技術をもってサンプリング(28bit/96kHz)を行い、ベルリン・フィルが自ら手掛ける戦時のフルトヴェングラー最高音質の登場。
● 当時の演奏を再現できる最良の音源を選択。現存するドイツ帝国放送テープをすべて網羅し、オリジナル・テープを基本に、最高の条件でセット化。
● 22枚組SACD ハイブリット盤。日本だけの特典映像付(DVD)

【初回特典】 フルトヴェングラー2019年カレンダー
 
11月5日(月)14時より東京、サントリーホール ブルーローズ(小ホール)にて、「ベルリン・フィル・レコーディングス2018秋・冬リリース発表記者会見」があり、驚きのリリースが発表されました。それは巨匠フルトヴェングラーベルリン・フィルが第2次大戦中に放送用に録音した全ての音源を、当時の演奏を再現できる最良の音源より28bit/96Khzでサンプリングを行い、SACDハイブリッド盤としてリリースする、実に22枚組のBOXセットです。使用される音源は1987年と1991年にロシアより返還されたオリジナル・テープと、ドイツ各地の放送局に残されたテープで、「オリジナルに忠実な形で届けることを念頭にマスタリングし、音楽に耳が行くような作品を心掛けた」(オラフ・マニンガー/ベルリン・フィル・ソロ・チェロ奏者/メディア代表)とのことです。戦時中の録音の復刻に付き物のピッチの問題ですが、ベルリン・フィルのアーカイヴの資料より、当時のベルリン・フィルのピッチがA=438Hzだったことが判明し、このピッチに合わせて復刻されるとのことです。試聴用の音源を幾つか聴きましたが、これまでLPやCDで聴いてきたサウンドとは次元の異なる瑞々しく、高域の濁りの少ない、生々しくも豊かな響きをもったものに仕上がっています。また、今回新発見音源のラヴェル:『ダフニスとクロエ』第1組曲抜粋(1944年3月20日)とシューベルト『未完成』第2楽章(1944年12月12日)が入っていることも注目されるでしょう。復刻に際しての経緯や様々な写真資料もブックレットに掲載されるとのことで、フルトヴェングラー・ファンには見逃すことのできない一組となっています。
(タワーレコード商品本部 板倉重雄)
この度リリースされる「フルトヴェングラー 帝国放送局(RRG)アーカイヴ1939-45」。当セットは、戦時中に(1939~45年)ドイツ帝国放送が収録したベルリン・フィルハーモニー管弦楽団ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(1886-1954)による放送録音を集成したエディションです。

戦時下の激動の時代にあっても、自らの芸術活動に命を懸けたフルトヴェングラー。指揮者フルトヴェングラーの中で戦時中の演奏は最も重要なものです。戦時中のベルリン・フィルフルトヴェングラーの現存する演奏をすべて網羅し、過去最高の品質で蘇らせた当セットは、これまでのあらゆる盤を凌駕する決定盤と言えるでしょう。また、戦時のフルトヴェングラーの録音を語る上で欠かせないのが、「テープの遍歴」についてです。ソ連軍は、ベルリン占領後、ドイツ帝国放送にあったおよそ1500本のテープを戦利品として押収。そのテープをもとにモスクワ放送の番組に使用したり、露メロディア・レーベルからLPを発売したりと利用されてきました。しかし1987年にはオリジナル・テープのコピー20本が、さらに1991年には押収した原テープが自由ベルリン放送(SFB)へ返還され、今日までベルリン・ブランデンブルク放送(RBB、旧SFB)のアーカイヴに保存されていました。今回、当セットで使用されている音源のほとんどは、1987年と1991年に返還されたテープをベルリン・フィルが新たに28bit/96kHzでサンプリングしたもの。担当したトーンマイスターによると、これらのテープは30年という時間がたっているにも関わらず、非常に良い状態でサンプリングすることができたと言います。また、以前から多くのCDで問題にされていたピッチについても、当時の正しい音程、速度を基準としてサンプリングを行っています。残念ながら演奏会記録が残っているのに、欠けているプログラムについては、テープがすでに消失した可能性がきわめて高く、当セットに収録されている音源が、現存する戦時のベルリン・フィルフルトヴェングラーの演奏のすべてだと考えられています。

仕様は、最高音質でのサンプリングを活かすべく、SACDハイブリット盤でのリリースとなります。解説書は、ソ連軍による戦後の押収からコピーの返還、マスター・テープの発見に至るまで、この録音をめぐる歴史について書かれた興味深い内容となっています(日本語訳付)。さらに日本のみの初回特典として、フルトヴェングラーの貴重な映像を交えたドキュメンタリーを含むDVD1枚と2019年版フルトヴェングラー・カレンダー(A5)が付属します。

※今回はリリース第1報としてご案内いたします。後日、詳細な収録情報が入り次第随時ご案内いたします。
(キングインターナショナル)