デジタルディスク化に用いたマスターテープマーキュリー・レーベルのオリジナルマスターテープは原則として3チャンネルで制作されていましたが、LPレコード制作時は、その3チャンネルマスターからリアルタイムで2チャンネルにミックスダウンし、カッティング作業が行なわれていたといわれています。そのため、厳密な意味ではステレオ(2ch)のオリジナルマスターテープは存在していないことになっているのですが、今回の復刻では、現存するもっとも初期に制作(2chにミックスダウン)された、ステレオ・アナログ・マスターテープを探し出して、マスターに用いています。発見されたテープの外箱には1959年という記載があり、その時期に制作された可能性がもっとも高いのですが、文献上の調査では、制作時期は1960年代半ばであろうと推測されています。Classic Sound Ltd UKでのデジタルトランスファー作業アナログテープからのデジタル化を担当したのは、デッカ出身でClassic Sound Ltd UKに所属するエンジニアのジョナサン・ストークス氏とニール・ハッチンソン氏です。この2人のベテランエンジニアがステレオサウンド社からのリクエストにより、アナログマスターテープから、コンプレッサー等の使用を排したフラットトランスファーによって、デジタル化を行なっています。そのためマスターテープに含まれるヒスノイズやドロップアウトは残ったままですが、限られた関係者のみが聴くことの許されたマスターテープの音をできるかぎり忠実に2種類(SACDとCD)のデジタルディスクに封じ込めています。シングルレイヤーSACD+CDという仕様
デジタルディスク化に用いたマスターテープマーキュリー・レーベルのオリジナルマスターテープは原則として3チャンネルで制作されていましたが、LPレコード制作時は、その3チャンネルマスターからリアルタイムで2チャンネルにミックスダウンし、カッティング作業が行なわれていたといわれています。そのため、ステレオ(2ch)のオリジナルマスターテープは存在していないことになっているのですが、今回の復刻では、現存するもっとも初期に制作(2chにミックスダウン)された、ステレオ・アナログ・マスターテープを探し出して、マスターに用いています。発見されたテープの外箱には「Copy Monitored 5/57/59 New ampex」という文字の記載があるものの、その目的を示す文献は付属しておらず、厳密な意味でのテープの制作目的・制作時期の特定はできておりませんが、今回使用したテープは、間違いなくユニバーサルミュージックが現在辿ることのできる最上流のステレオ・アナログ・マスターテープとなっています。Classic Sound Ltd UKでのデジタルトランスファー作業アナログテープからのデジタル化を担当したのは、デッカ出身でClassic Sound Ltd UKに所属するエンジニアのジョナサン・ストークス氏とニール・ハッチンソン氏です。この2人のベテランエンジニアがステレオサウンド社からのリクエストにより、アナログマスターテープから、コンプレッサー等の使用を排したフラットトランスファーによって、デジタル化を行なっています。そのためマスターテープに含まれるヒスノイズやドロップアウトは残ったままですが、限られた関係者のみが聴くことの許されたマスターテープの音をできるかぎり忠実に2種類(SACDとCD)のデジタルディスクに封じ込めています。シングルレイヤーSACD+CDという仕様