ノセダ&LSOの第3弾リリース。ショスタコーヴィチはこの交響曲第4番を自身の傑作としていました。奇抜でありながら挑発的で、大規模なパーカッション・セクションとブラス・セクションを要する100人以上の奏者によって演奏される超大作です。1936年の革命記念日を目標に初演のための総練習に入ったものの、政治的理由で中止。その後封印されていたものの、1961年についに日の目をみました。その時、これは作曲家のまぎれもない傑作の一つである、と大絶賛され、ショスタコーヴィチの交響曲作曲家としてのおそるべき底力をあらためて世に見せつけた作品です。
この演奏でもロンドン交響楽団の誇る打楽器セクションとブラス・セクションの活躍が著しいことは言うまでもなく、オペラ指揮者としても活躍するノセダの本領発揮ともいえる知と情熱の稀有なバランスが光る統率ぶりは圧巻。この大規模な作品がものすごい迫力で響きわたっています。
キングインターナショナル【演奏】
ジャナンドレア・ノセダ(指揮)
ロンドン交響楽団【録音】
2018年11月、バービカン・ホール、ロンドン
ジャナンドレア・ノセダSACD HYBRID:タワーレコード