モーツァルト: クラリネット協奏曲&クラリネット五重奏曲、バーチャル: バセット・クラリネット協奏曲
マイケル・コリンズ 、 ロビン・オニール 、 フィルハーモニア管弦楽団 、 ウィグモア・ソロイスツ
SACDハイブリッド盤。クラリネットの鬼才マイケル・コリンズがモーツァルトのクラリネット協奏曲とクラリネット五重奏曲を録音!カップリングはイギリスの作曲家リチャード・バーチャルの協奏曲です。
モーツァルトは当時の名手アントン・シュタードラー(1753-1812)のために、バーチャルはコリンズのために作曲。それぞれ名手のために捧げられた曲を組み合わせた注目作です。楽器は全曲バセット・クラリネットを用いて演奏しております。この楽器はA管クラリネットよりも4つの低音(Es、D、Des、C)までの音域を出せるのが特徴。バセット・ホルンの名手だったシュタードラーが同じ音域を出せるバセット・クラリネットを演奏したことで名曲が誕生しました。
クラリネット五重奏曲はコリンズ、イザベル・ファン・クーレンが中心となり2020年に結成した可変アンサンブル「ウィグモア・ソロイスツ」が演奏しております。
当演奏ではイザベル・ファン・クーレンがヴィオラを、アレクサンドル・シトコヴェツキーが第1ヴァイオリンを、アルフレート・ブレンデルの息子アドリアンがチェロを務めるなど、名手が揃ったアンサンブルの演奏でお楽しみいただけます。1984年生まれのリチャード・バーチャルはケンブリッジ大学とギルドホール音楽演劇学校で学んだ音楽家。2010年までフィルハーモニー管弦楽団のチェリストとして活躍し、現在は作曲家、編曲家としての活動を中心に多彩なキャリアを築いており、チェロ協奏曲「ラビリンス」、語りとチェロ八重奏のための「不思議の国のアリス」などで評価されております。
バセット・クラリネットと管弦楽のための協奏曲はコリンズに捧げた2020年の作品。3楽章構成(I. Metamorphosis / II. Still Life / III. Impossible Construction)、演奏時間約20分のこの作品は非常にドラマティックに展開し、バセット・クラリネットとオーケストラとの絡みがなんとも魅力的です。当楽器にしか出せない音域が随所に現れ、コリンズが情感豊かに演奏いたします。
キングインターナショナル【曲目】
モーツァルト:
(1)クラリネット協奏曲 イ長調 K.622
(2)クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581(3)リチャード・バーチャル(1984-):
バセット・クラリネット協奏曲"マイケル・コリンズのために”(2020)【演奏】
マイケル・コリンズ(バセット・クラリネット、(1)指揮)
(1)(3)フィルハーモニア管弦楽団
(3)ロビン・オニール(指揮)
(2)ウィグモア・ソロイスツ
[アレクサンドル・シトコヴェツキー(第1ヴァイオリン)
アナベル・メアー(第2ヴァイオリン)
イザベル・ファン・クーレン(ヴィオラ)
アドリアン・ブレンデル(チェロ)]【録音】
(1)(3)2021年4月8&9日
ヘンリー・ウッド・ホール(ロンドン)
(2)2021年8月21日
メニューイン・ホール、メニューイン音楽学校(ストーク・ダバノン)