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SACDに特化した偏屈ブログ

レバノン系イギリス人ヴァイオリニスト、ジュリアン・アズクール率いるユナイテッド・ストリングズ・オブ・ヨーロッパ 若い弦楽アンサンブルが渾身のチャイコフスキー

United Strings of Europe

チャイコフスキー: 弦楽セレナーデ
ユナイテッド・ストリングズ・オブ・ヨーロッパ

タワーレコード

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SACDハイブリッド盤。レバノン系イギリス人ヴァイオリニスト、ジュリアン・アズクール率いるユナイテッド・ストリングズ・オブ・ヨーロッパ。民族を問わぬ若い奏者を集めたロンドンの団体で、BISレーベルからこれまで2枚のコンセプト・アルバムをリリースしましたが、今回は単独の作曲家チャイコフスキーに捧げるアルバム。
弦楽オーケストラのオリジナルは「弦楽セレナーデ」のみで、他はアズクールがこの団体のために編曲しました。セレナーデを含め、いずれも第1、第2ヴァイオリン、ヴィオラ4、チェロ3、コントラバス1という編成で、チェロ以外は起立で演奏するという古楽アンサンブルのような様相を見せています。
フィレンツェの思い出」の急速なユニゾン的動きも恐ろしいまでの精度と緊張感で、チャイコフスキーの心の闇を垣間見せてくれます。
つややかで迫力ある弦の世界をBISならではの高音質録音がとらえ、オーディオ的にも最適。最後にチャイコフスキー学生時代の最初期作「眠る前に夢見て」が収められているのも感動的。もとは聖歌風な無伴奏混声合唱曲ですが、アズクールの巧みな編曲で弦楽器の音色と良くあっています。
キングインターナショナル

【曲目】
チャイコフスキー:
(1)弦楽セレナーデOp.48
(2)弦楽四重奏曲第1 番Op.11~アンダンテ・カンタービレ(アズクール編)
(3)弦楽六重奏曲Op.70「フィレンツェの思い出」(アズクール編)
(4)眠る前に夢見て(1963/4)(アズクール編)

【演奏】
ユナイテッド・ストリングズ・オブ・ヨーロッパ
ジュリアン・アズクール(リーダー)

【録音】
2020年8月12-13日(1)(4)
2021年11月9-10日(2)(3)
セントサイラス教会(ケンティッシュタウン。ロンドン)

 

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