VIVA!SACD

VIVA!SACD

SACDに特化した偏屈ブログ

戦争への怒りから生まれた 三世代の作曲家によるピアノ・ソロ作品集『ゲットー・ララバイ』

ゲットー・ララバイ
イェスル・ムーン

タワーレコード

 

MD+G

ホロコーストを始めとする戦争の罪はいまなお忘れられるものではありません。韓国出身の若手ピアニスト、イェスル・ムーンによるこのアルバムは「ゲットー・ララバイ」と題し、カール・アマデウス・ハルトマン[1905-1963]、ギレアド・ミショリー[1960-]、クリストファー・タルノフ[1984-]の三世代の作曲家によるピアノ作品を収録しています。
20世紀ドイツ最大の交響曲作家とも言われているハルトマンのピアノ作品は多くはありませんが、シリアスで思索的な音楽はレーガーやヒンデミットに通じるものがあります。ここに収録されているピアノ・ソナタ『1945年4月27日』は、ダッハウ強制収容所の数千人にも及ぶ囚人たちが、自宅の前を足をひきずりながら隊列をなして死の行進を続けていく様子を目撃した日の衝撃を作品にしています。本盤では改訂版を演奏しています。
イスラエルエルサレム生まれのミショリーの作品『Fugitive Pieces』。カナダの詩人アン・マイクルズの世界的ベストセラー本「Fugitive Pieces(亡命者の物語、邦題:儚い光)」と同名の作品で、小説は映画化もされました。ホロコーストで家族全員を失ってしまった七歳の少年ヤコプの物語。場所と時間を超えて何度も交錯する複雑なスト-リーをミショリーが原作の世界観そのままに表現しています。
1984年生まれのピアニスト、作曲家タルノフの2012年に発表された6曲からなるピアノのための『夜曲』。ヘルマン・ヘッセの詩を題材とした内容。
イェスル・ムーンは、音楽がもつ力強さをこれらの作品から感じ取ってもらえたらと語っています。(輸入元情報)

【収録情報】
● ハルトマン:ピアノ・ソナタ『1945年4月27日』(from Manuscript II)
● ミショリー:Fugitive Pieces(全18曲)(2004/05)
● タルノフ:ピアノのための夜曲(2012)
● ハルトマン:ピアノ・ソナタ『1945年4月27日』(from Manuscript I)

イェスル・ムーン(ピアノ/1901年製 Steinway D Manfred Burki)

録音時期:2022年3月29-31日
録音場所:マリエンミュンスター修道院コンツェルト
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND

制作:ヴェルナー・ダブリングハウス
プロデュース:フリードリヒ・ヴィルヘルム・レーディンク

 

 

vivasacd.hatenablog.com

vivasacd.hatenablog.com

vivasacd.hatenablog.com

vivasacd.hatenablog.com

vivasacd.hatenablog.com