ハイドン: 6つの弦楽四重奏曲「ロシア四重奏曲」(第37番~第42番) Op.33より第1~3曲
キアロスクーロ四重奏団
現代屈指のヴァイオリニスト、アリーナ・イブラギモヴァ率いるキアロスクーロ四重奏団(団名の"Chiaroscuro(キアロスクーロ)"はコントラストを印象づける明暗法そして陰影法を意味します)。2005年結成の当団は結成当初から楽曲の深い解釈で注目を集め、演奏活動とともに録音にも積極的に取り組んできました。これまでリリースしたディスクはどれも高い評価を得ており、なかでもハイドンの弦楽四重奏曲第77番「皇帝」はレコード芸術誌の特集「新時代の名曲名盤500」で同楽曲の第1位に選ばれるなど、結成当時から変わらぬメンバーで進化を遂げている現代を代表する四重奏団です。
当アルバムにはハイドンの6つの弦楽四重奏曲「ロシア四重奏曲」(第37~42番)Op.33から第1~3曲(第37~39番)を収録しました!「太陽四重奏曲」(第31~35番)の作曲から10年ほど経った時期に作曲した第37~42番「ロシア四重奏曲」。由来はロシア皇帝パウル一世(ロシア大公パーヴェル・ペトロヴィッチュ)に献呈されたことからその名がつけられました。
冒頭、表情豊かな二小節の旋律が印象的な第37番、軽妙な第38番「ジョーク」、そして主題に鳥のさえずりを模した第39番「鳥」と、キアロスクーロ四重奏団ならではのシャープにして温かみのある演奏が際立ちます。同曲集の新たな名盤誕生と申せましょう!
(キングインターナショナル)【曲目】
ハイドン:6つの弦楽四重奏曲「ロシア四重奏曲」(第37~42番) Op.33より
弦楽四重奏曲第37番 ロ短調 Hob.III-37
弦楽四重奏曲第38番 変ホ長調「ジョーク」 Hob.III-38
弦楽四重奏曲第39番 ハ長調「鳥」 Hob.III-39【演奏】
キアロスクーロ四重奏団
アリーナ・イブラギモヴァ(ヴァイオリン/Anselmo Bellosio c.1780)
パブロ・エルナン=ベネディ(ヴァイオリン/Andrea Amati 1570)
エミリー・ホーンルンド(ヴィオラ/Willems,c.1700)
クレール・チリヨン(チェロ/Carlo Tononi 1720)【録音】
セッション録音:2021年10月26-29日/メニューイン・ホール、ユーディ・メニューイン音楽学校(イギリス)
プロデューサー:アンドリュー・キーナー
サウンド・エンジニア:オスカー・トレース