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SACDに特化した偏屈ブログ

チャイコフスキー国際コンクール優勝から2年。期待の新譜登場! 劇的な情感を見事に表現。 アレクサンドル・カントロフによる圧倒的なスケールのブラームス! ピアノ・ソナタ第3番、バラード、左手のための「シャコンヌ」が教会に響き渡る

ブラームス: ピアノ・ソナタ第3番、左手のための「シャコンヌ」、バラード集
アレクサンドル・カントロフ

タワーレコード

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SACDハイブリッド盤。2019年に開催された16回チャイコフスキー国際コンクールでフランス人としてはじめて優勝したアレクサンドル・カントロフ。本選ではチャイコフスキーピアノ協奏曲第2番を演奏し、有名な第1番を上回る高度なテクニックを要する難曲をコンクールの場で見事に披露したことでも話題となりました。現在フランスの英雄として全世界から注目される気鋭のピアニストですが、BISレーベルの社長バール氏はカントロフの才能にいち早く惚れ込み、10代より録音を行ってきました。期待の新録音は2021年3月、フランス、ゲブヴィレールのドミニカ教会におけるセッションでオール・ブラームス・プログラムです!
前作(BIS SA-2380)ではブラームスのラプソディ第1番、ピアノ・ソナタ第2番を収録しましたが、今回はバラード集、ピアノ・ソナタ第3番、そして左手のための「シャコンヌ」を録音しました。ロマン派のなかにありながら純音楽の伝統を固執するブラームスのピアノ作品は特に若手ピアニストにとって難曲といえます。しかし、カントロフは劇的な情感を見事に表現しております。
バラード集とピアノ・ソナタ第3番はブラームスが20歳から21歳にかけて書き上げた作品。初期の作品でありながら音楽的な深みと高度なテクニックを要するこの作品をカントロフは圧倒的なスケールで演奏を展開しており、ブラームスが作曲した年齢と同年代にあたるカントロフが全身全霊で演奏しております。そして、左手のための「シャコンヌ」は研ぎ澄まされた感性と集中力の高さを感じる入魂の演奏。カントロフはドミニカ教会の残響も考慮し、17分半ほどの演奏時間でたっぷりと歌い上げます。
キングインターナショナル

【曲目】
ブラームス:
(1)バラード集 Op.10 [I .ニ短調 / II. ニ長調 / III. ロ短調 / IV. ロ長調](1854)
(2)ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調 Op.5(1853)
(3)左手のための「シャコンヌ」(1879)

【演奏】
アレクサンドル・カントロフ(ピアノ/Steinway D)

【録音】
セッション録音
2021年3月6-9日
ドミニカ教会、ゲブヴィレール(フランス)

プロデューサー&サウンド・エンジニア:
イェンス・ブラウン(Take5 Music Production)

 

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