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SACDに特化した偏屈ブログ

リヒテルの指導を受けた偉大な伝統の継承者エリザーベト・レオンスカヤ 師を偲んで録音に挑んだ《シューマン&グリーグ:ピアノ協奏曲》は、繊細さとパワフルなコントラストに満ちた凄まじさを感じる名演

シューマン&グリーグ: ピアノ協奏曲集
エリーザベト・レオンスカヤ 、 ミヒャエル・ザンデルリンクルツェルン交響楽団

タワーレコード

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リヒテルとのデュオで世界の注目を集め、今もなお本国ロシア、欧州で多くの音楽家から尊敬を集めるレオンスカヤ。1992-1998年録音したシューベルト:ピアノ・ソナタ集(第7,13,18-21番/品番:9029.597495)、そして2015-2017年に新たに新録音を行ったシューベルト:ピアノ・ソナタ全集(品番:9029.628785)、どちらも女性らしい優しさと細やかさ、楽譜への深い造詣があいまって、非常に明度の高い音列のきらめきが紡ぎ出されたシューベルト演奏で高い評価を得ており、ベストセラー盤のボックスとなっております。そして2021年にはモーツァルト:ピアノ・ソナタ全集(品番:9029.645782)、トゥガン・ソヒエフ指揮によるベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第3&4番(品番:5419.726309)でも、まさに理想的な作品演奏として世界中で高い評価を得ています。
シューマングリーグのピアノ協奏曲は、イ短調という同じ調性のロマン的な作品であり、ほぼ演奏時間が同じのためかちょうど1枚のCD&LPにカップリングされることが多く、リパッティをはじめ数多くの名盤が作り出されました。
今回レオンスカヤは師のリヒテルを偲んで、1974年に旧EMIへ録音したリヒテルの名盤と同じ作品演奏に挑んでいます。リヒテルはこの録音を59歳の時に行いましたが、レオンスカヤは77歳になっての初の録音。繊細なタッチによるフレージングのエレガンスさ、そしてダイナミックながら重みではない壮大さとホールド感という彼女ならではのタッチから、彫りの深いニュアンスが生み出されていきます。ミヒャエル・ザンデルリンク指揮によるルツェルン交響楽団は重厚な厚みをもちながら、レオンスカヤのまばゆい色彩感、一音々々が美しく粒立ち奥深く柔らかな音を引き立て、これまでになかった対比が生み出された、まさに熟成された果実を食すような感覚による新名盤の誕生です。
ワーナーミュージック・ジャパン

【曲目】
シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54
グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16

【演奏】
エリザーベト・レオンスカヤ(ピアノ)
ルツェルン交響楽団
ミヒャエル・ザンデルリンク(指揮)

【録音】
2023年3月27-29日、ルツェルン・カルチャー・コングレスセンター

 

 

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