VIVA!SACD

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SACDに特化した偏屈ブログ

YOUTUBEで試聴するSACDアルバム

前回やって個人的に楽しかったので第二弾
 
 
 
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 ショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲全集を完結させたマンデルリング四重奏団が、2010年の作曲者生誕200周年のアニヴァーサリーに向けて放つ最新アルバムは、シューマン室内楽。高い人気を誇るル・ゲを迎えて、ピアノ四重奏曲とピアノ五重奏曲を取り上げています
 
 
 
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 名リリック・ソプラノ、エリー・アメリングに学び、その後継者とも評されるオランダ出身のソプラノ、レネケ・ルイテンによるモーツァルト集。

【収録情報】
モーツァルト
・アリア『私はあなた様に明かしたい、おお神よ』K.418
・アリア『ああ、私の思った通り…どこかへ消えておしまい』K.272
・アリア『ああ、もし空に恵み深い星があるなら』K.538
・アリア『私は行く、だがどこへ』K.583
・アリア『美しい恋人よさようなら…とどまれ、最愛の人よ』K.528
・アリア『もし大胆にも、望むなら』K.82
・アリア『誰かわが恋人の苦しみを知らん』K.582
・モテット『エクスルターテ・ユビラーテ(踊れ、喜べ、幸いな魂よ)』ヘ長調K.165
 レネケ・ルイテン(ソプラノ)
 コンセルトヘボウ室内管弦楽団
 エド・スパンヤールト(指揮)
 
 
 
 
 
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ロシアからやってきた同国初の常駐ピリオド楽器アンサンブル「プラトゥム・インテグルム」、これまでロシア古典派やテレマン、ロゼッティ、ヴェルフル・・・と、どちらかといえばドイツ寄りの音楽で手堅く攻めてきた彼らが、いきなりフランス・バロックの、それもラモーやルクレールといった手ぬるい曲目ではなく、かなり極左(?)なルベルのアルバムを発表――そう、かつてLP時代にホグウッドがAAMと録音して初心なリスナーたちを驚かし、昨今ではゲーベルやミンコフスキも新録音を発表してきた、あの不協和音だらけの冒頭部がひどく印象的な舞踏組曲四大元素」の作者。当該作品はもちろんアルバム冒頭を飾っているが、ただのこけおどしに終わっていないことは、後半に配された多種多様な作品群をみても明らか。ミンコフスキのERATO盤にもあった「舞曲さまざま」のように、フランス・バロックの“いき”を理解していなければ形にすらならないような難曲だらけの組曲を、俊英ぞろいのプラトゥム・インテグルムが多種多様に描き分けてゆくさまはまさに圧巻、この古楽集団が、いつの間にやら適応力の高さまで身につけていたことを示してあまりある、鮮烈なコントラスト、エスプリ薫る名演ぶり!この調子で今度はオペラなどにも挑戦してほしいもの。
 鬼才チェロ奏者セルビンの手がけた編曲や、必要箇所でのオーケストラ再構成も鮮やかなもの。今回はプラトゥム・インテグルムのアルバムとしては初の各種リコーダーやヴィオラ・ダ・ガンバ、いくつかの曲ではトランペットも登場。秀逸録音でたのしめる音色の多彩さも注目ポイント。
 
 
 
 
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VIVA!SACD7月推奨アルバム
 
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