VIVA!SACD

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SACDに特化した偏屈ブログ

パーヴォ・ヤルヴィ、パリ管とシベリウス交響曲全集 N響とムソルグスキー

名盤復刻に湧くSACDですが、新譜も注目作品が出てきます
 
パーヴォ・ヤルヴィによる待望のシベリウス交響曲全集とムソルグスキー展覧会の絵」「はげ山の一夜」です
HYBRID盤です
 
 
ついに、パーヴォ・ヤルヴィ渾身のシベリウス全集、ここに登場。


■1985年、指揮者としてのデビュー演奏会で交響曲第1番を取り上げて以来、30年以上にわたり、シベリウスの7曲の交響曲パーヴォ・ヤルヴィにとって最重要のレパートリー。しかし録音に関しては非常に慎重で、シンシナティ時代の2001年に第2番を録音していたのみ。
■パーヴォがこの最も大切な音楽を録音することを決意し、相手に選んだのは何とフランスの名門、パリ管弦楽団。「私はシベリウスの演奏伝統など信じない。パリ管にはそうした伝統がないからこそ、作品をありのままに捉えその深奥に偏見なく迫れる」と自ら熱く語るように、パリ管はシベリウスの独創的かつ個性的な音楽語法を見事に咀嚼し、持ち前の豊麗かつ深みのある美しいサウンドで、新たな作品像を描き出しています。2010~16年のパーヴォのパリ管音楽監督時代の最大・最重要の遺産であり、フランスのオーケストラによるシベリウス全集の録音はこれが初めて。パーヴォは2015年、パリ管とのシベリウス演奏の功績を高く評価され、シベリウス・メダルを受賞しています。ソニーミュージック


 
 
繊細・豪華に響き渡る天下一品パーヴォ+N響サウンド


R.シュトラウス交響詩に続く、NHK交響楽団の首席指揮者パーヴォ・ヤルヴィN響とのレコーディング・プロジェクトの第2フェーズがスタートします。N響の持つ卓越した演奏能力をより多彩に開示できるレパートリーとして選ばれたのが、19世紀末ロシアが生んだ鬼才・ムソルグスキーのオーケストラ曲です。
■各奏者のヴィルトゥオジティと緻密なアンサンブル、そして何よりも多様な音色が要求され、オーケストラ能力の試金石とも言われるラヴェルの名編曲「展覧会の絵」では、気品あふれるトランペット・ソロで始まる冒頭から乗りに乗っており、個々の曲の多様な個性を緻密かつ大胆なユーモアをもって描きつつ、圧倒的なクライマックスを築き上げています。「はげ山の一夜」は、ムソルグスキー自身の原典版を使用し、ワイルドかつ原色的で奇天烈な音世界を表出。「ホヴァンシチナ」間奏曲では、R=コルサコフ編曲によるロシア的色彩を帯びた豪壮な響きが耳に残ります。ソニーミュージック