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SACDに特化した偏屈ブログ

フィンランドで活躍するスペイン人 バロック・チェロ奏者ロペス・イニゲスによるガブリエッリ、スカルラッティ

Gabriella/Scarlatti: Complete

『ガブリエッリ、スカルラッティ チェロのための作品全集』Gabrieli, D / Scarlatti, A: Complete Cello Works - López-Íñiguez

 
フィンランドのALBA RECORDSから。リリースは多いのにタワーレコードでは取り扱いにバラつきがあったこのレーベルですが、続々と取り扱いが始まって、しかも安価なのが嬉しい限り。
フィンランドで活躍するスペイン人バロック・チェロ奏者グアダルーペ・ロペス・イニゲスのデビュー盤。
ヴィオラダガンバ・コンソートのファンタズム等で活躍するマルック・ルオラヤン=ミッコラもチェロで参加。
 
ドメニコ・ガブリエッリ(1651/59–1690):
・チェロと通奏低音のためのソナタ ト長調(第1版)
・2つのチェロのためのカノン ニ長調
無伴奏チェロのためのリチェルカーレ第7番 ニ短調
・チェロと通奏低音のためのソナタ イ長調
無伴奏チェロのためのリチェルカーレ第2番 イ短調
・チェロと通奏低音のためのソナタ ト長調(第2版)
無伴奏チェロのためのリチェルカーレ第3番 ニ長調
無伴奏チェロのためのリチェルカーレ第1番 ト短調
アレッサンドロ・スカルラッティ(1660–1725):チェロと通奏低音のためのソナタ第2番 ハ短調
D・ガブリエッリ:無伴奏チェロのためのリチェルカーレ第4番 変ホ長調
A・スカルラッティ:チェロと通奏低音のためのソナタ第3番 ハ長調
D・ガブリエッリ:
無伴奏チェロのためのリチェルカーレ第6番 ト長調
無伴奏チェロのためのリチェルカーレ第5番 ハ長調
A・スカルラッティ:チェロと通奏低音のためのソナタ第1番 ニ短調
グアダルーペ・ロペス・イニゲス(バロック・チェロ)
通奏低音【マルック・ルオラヤン=ミッコラ(バロック・チェロ)、
オッリ・ヒューリュネン(バロックギター/ アーチリュート)、ラウリ・ホンカヴィルタ(チェンバロ)】
[楽器 López Iñiguez: baroque chello by Claude Pieray(Paris 1725)、
Luolajan-Mikkola: baroque cello by Barak Norman(London c.1700)、
Hyyrynen: baroque guitar after a Roman model by Giovanni
Tester from 1620s built by Ivo Magherini(Bremen 2006)、
Honkavirta: Flemish harpsichord by Henk van Schevikhoven(Pornainen c.1993)]
録音:2016年11月7日–8日、2017年6月5日–7日 
聖ラウレンティウス教会(ヴァンター、フィンランド
制作・録音:ミッコ・ムルトニエミ

グアダルーペ・ロペス・イニゲス(1983–)は、ヘルシンキ芸術大学シベリウス・アカデミーを活動の拠点とするスペインの音楽家。音楽修士号と心理学の博士号をもち、バロック・チェロのソリストとしてフェスティヴァルなどに出演しながら、芸術面と科学面からクラシカル音楽と演奏について総体的な研究を続けています。彼女のデビューアルバム。イタリア・バロック期の作曲家ふたり、チェロのヴィルトゥオーゾとして名声を博し、無伴奏チェロの最初期の作品を書いたドメニコ・ガブリエッリと、オペラと室内カンタータで知られるアレッサンドロ・スカルラッティのチェロのための音楽。ふたりの作品との出会い、演奏に使った楽譜、解釈などについて、ロペス・イニゲスの書いた詳細なライナーノートがブックレットに載せられています(英語、スペイン語フィンランド語)。ファンタズムやベルゲン・バロックへの参加でも知られるマルック・ルオラヤン=ミッコラ(1957–)を中心とするグループが通奏低音で共演。