SACDハイブリッド盤。カレヴィ・アホは、フィンランドでもっとも委嘱の多い作曲家のひとりと言われます。彼は、7曲の交響曲や31曲の協奏曲のような規模の大きい管弦楽作品の他に、室内楽曲やソロ楽器のための音楽も数多く手がけてきました。ソニヤ・フラキとヤーッコ・クーシストを中心にした新しいアルバムではアホがこのジャンルに作った6曲が演奏されています。チェロとピアノのためのヴィルトゥオーゾ的な『前奏曲、トッカータと後奏曲』。ヤーッコとペッカのクーシスト兄弟が演奏する『哀歌』は、若いヴァイオリニスト、サカリ・ラウコラの死を悼む音楽として作曲されました。「Sakari Laukola」の名を音形とするモチーフを基に書かれた小品です。フィンランド語の美しい言葉「Halla」を曲名につけたヴァイオリンとピアノのための『霜』。『無伴奏ヴァイオリン・ソナタ』は、アホがペルニオのアルコール依存症ケア・チームで奉仕していた時の自由時間に作った、バッハとバルトークのソロ・ソナタを「ロール・モデル」にした演奏時間約20分の作品です。『ペール・ヘンリク・ノルドグレン追悼』は、2008年8月25日に亡くなった作曲家を追悼する音楽としてヨン・ストゥールゴールズの依頼で作曲。「ベートーヴェンへのオマージュ」『ピアノ・ソナタ第2番』は、ベートーヴェンのハンマークラヴィーア・ソナタを主要なモチーフにした5楽章で書かれています。カレヴィ・アホのピアノ音楽をシベリウス・アカデミーの博士課程で研究したソニヤ・フラキへの修了記念の贈り物として作曲されました。(輸入元情報)
【収録情報】
アホ:
1. 前奏曲、トッカータと後奏曲~チェロとピアノのための(1974)
2. 哀歌~2つのヴァイオリンのための(2001)
3. 霜~ヴァイオリンとピアノのための(1992)
4. 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ(1973)
5. ペール・ヘンリク・ノルドグレン追悼~無伴奏ヴァイオリンのための
6. ピアノ・ソナタ第2番(2016)(ベートーヴェンへのオマージュ)ヤーッコ・クーシスト(ヴァイオリン:2-5)
サムリ・ペルトネン(チェロ:1)
ソニヤ・フラキ(ピアノ:1,3,6)
ペッカ・クーシスト(ヴァイオリン:2)録音時期:2017年4月(1,3)、2018年10月(2,4-6)
録音場所:フィンランド、ラハティ、カレヴィ・アホ・ホール
録音方式:ステレオ(セッション)
制作・録音:ハンス・キプファー(1,3)、トーレ・ブリンクマン(2,4-6)SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.0 SURROUND
BIS ecopak