レミ・バロー クラングコレクティフ・ウイーン
オーストリア、ザンクト・フローリアン修道院教会でのブルックナー録音で話題を呼んできたレミ・バローは、自身ヴァイオリンを手にウィーン・フィルの一員としても活躍しています。活動を通じて意気投合した、ウィーン・フィルの名クラリネット奏者ノイベルト・トイプルを中心とする、ウィーン最前線のオーケストラで活躍する名手たちによって結成されたのがクラングコレクティフ・ウィーン。バローを指揮に迎えてのデビュー盤となるこの録音は、ウィーン古典派の音楽と正面から向き合い、現代楽器でその様式美の魅力を伝えようという同団の演奏理念が鮮やかに示された秀演に仕上がっています。
今回の録音場所はウィーン。古典派の形式感覚をみごとふまえながら明晰に組み上げられてゆく音楽は『未完成』が途中で終わってしまうという当然の事実に戸惑いを覚えさせるほど、強い説得力をもって作品の造形を伝えてやみません。ハイドンからシューベルトに至る伝統に強い愛着を隠さない彼ら、16歳のシューベルトが書いた清新な息吹あふれる『第1番』での感度十分な演奏からも、今後のプロジェクトにまで期待が高まります。(輸入元情報)
【収録情報】
シューベルト:
● 交響曲第1番ニ長調 D.82
● 交響曲第8(7)番ロ短調 D.759『未完成』
クラングコレクティフ・ウィーン
レミ・バロー(指揮)
録音時期:2018年3月19-21日
録音場所:ウィーン、ローレライ音楽堂
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
SACD Hybrid